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第4回  ハーミット

”世捨て人”が集まるショップ?

FlyFisher編集部=写真と文

SHOP DATA
●住所 東京都千代田区神田三崎町3-10-5-1F
●電話番号 ☎03-5212-7563
●営業時間 平日(月~金)/11~20時、土日祝/12~19時
●定休日 毎月第3火曜日、お盆、正月など
●URL  http://hermit-jp.com/
●開業時期 1997年


ロッドが中央に並べられたショップ内。水道橋の裏路地、隠れ家のような空間。置いてある製品は、すべて自ら試用して使い勝手をチェックしている

店内の壁には、これまで稲見さん自身が購入した遊漁券がびっしり。遊びの記録は、経験の蓄積の記録でもある

ショップの特徴、得意なジャンルを教えてください。

「ハーミット」の特徴としては、フライフィッシングの全ジャンルを、商品、情報ともにマルチに扱っているところです。管理釣り場も含め、源流からオフショアまで幅広いフィールドのご相談に乗ることができると思います。もちろん海外のフィールドに対応できるタックルも揃えています。

そのため、あえて「得意ジャンル」というものを謳っていないのですが、お話し(ご案内)できる釣りは全て自ら経験したものであるように気を付けています。

言い方を変えれば「広く浅く……」ということになりますが、東京のど真ん中(水道橋)にあるショップとして、そんな役割を担っていきたいと思っています。
壁一面に、マテリアル

別の壁には、ハックル

ちなみに店名の「ハーミット」は、世捨て人、世間から弾かれるほどの釣り好き……といった意味にちなんでいます。実際に常連の方も(釣りに行きすぎて)バツ2、バツ3は当たり前……というお店です(笑)。とはいえ、最近はビギナーの方の来店も多く、入門者におすすめのタックルも充実させていますので、気軽にご来店ください。

稲見一郎さん(53)/店長
早春のマッチング・ザ・ハッチの釣りから、海外ソルトまで幅広いフィールドの釣りを楽しむ。大手釣り具チェーンを経て、アメリカ・モンタナのフライショップ「ダン・ベイリー」に勤めた経験を持ち、シーズンを問わず水辺に足を運ぶ。
「“知らない釣りはない……”を目標にしていますが、釣れないライズもいっぱいあります(笑)。東京のど真ん中にあるショップなので、仕事帰りにでもお立ち寄りください」
ちなみに、毎週火曜日、さらに稲見さんが釣りに行ってお店にいない時は、海外の釣りにも熱い牟田口崇さんがお店を担当している。

商品ラインナップでのこだわりはありますか?

やはり、まんべんなく多ジャンルのフライフィッシング・タックルをカバーしているということでしょうか。ヤマメからカジキ用までさまざまなアイテムを揃えていますが、サンプルを試投してみて「自分自身が使いたいもの、他の釣り人にも使ってもらいたいと感じたもの」を選ぶようにしています。
海の大もの用リールも多数ラインナップ。このほか、ウオームウオーターの釣りに合うタックルやマテリアルも揃える

ちなみに新製品はもちろん、取り扱っているロッドやリール、ライン、マテリアルなどのアイテムについては、ショップホームページ内でレビューと合わせて紹介しています(メリットもデメリットも、感じたままに書いています)。こちらを見たうえで、実際にお店に足を運んでくれるお客様も多いですね。

このほか、ナチュラルからシンセティックまで、マテリアルも豊富にラインナップしているほか、フライロッドでは特にウィンストンやTFO(Temple Fork Outfitters)、スコット、Gルーミスなどの各モデルを揃えています。
ロッドの番手ごとに異なる使用感……そんなところもアドバイスしてくれる

どのようにショップを利用してほしいですか?

ショップは、「釣りの情報収集の場」として利用していただければ何よりです。釣り場までのアプローチや実際のテクニックなど、一言では言えない情報もお店に来ていただければいろいろお話もできると思います。また、ホームページに掲載しているタックルレビューも参考にしていただければと思います。
管理釣り場パターンからバスバグまで、コマーシャルフライも充実

ロッドスタンドの上に飾られているのは、メル・クリーガーの写真

もちろん釣具屋ですので、タックルについても何でもご相談ください。そして、ビギナーの方も大歓迎です。シーズンごとに釣行ツアーなどのイベントも企画しているので、これからフライフィッシングを始めてみたいという人、始めてみたけど実際にどこへ行ってよいか分からないという人、ぜひご来店ください。
遊び心が散らばるショップにはこんなものも。一角に置かれているのは、駄菓子屋などにある「ガチャガチャ」。1回500円でオリジナルのアクセサリーなどが当たるというが、なんと目玉は店主の1日釣り場ガイド!(送迎付き) ちなみに、関東在住者に限るとのこと

実施しているスクールやイベントについて教えてください。

定期的に実施しているものについては、月1~2回のペースで、さいたま市の荒川土手などでキャスティングレッスンを行なっています。さらに、他のイベントと重ならない毎週・日曜開店前に、タイイングレッスンも開催しています。
(左)店内には大特価コーナーも。この日はすでにカゴの中は空に近かった
(右)ショップとして参加した大会のカップもずらり


このほか、ショップ主催のツアーとして、国内の渓流のほか、北海道や沖縄、海外ツアーなども年に数回実施します。変わったところでは、千葉県でのバスフィッシング・トーナメント(フライ)、宮崎県のサーフへのオオニベ・ツアー(もちろんフライ)なども企画しています。

スクールもツアーも、開催時期や詳細日程をホームページで告知していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

※掲載している情報は2018年1月現在のものです。

2018/1/22

つり人社の刊行物
瀬戸際の渓魚たち 増補版 西日本編
瀬戸際の渓魚たち 増補版 西日本編 本体2,500円+税 A5判カラー256ページ
1998年刊行の幻の名著が2020年の視点も加筆されて、復刊です。 フィッシングライターとして現在も活躍する佐藤成史さんのライフワーク、人間の活動などにより生息場所を狭められる渓流魚たちを追いかけ写真に収めた貴重な記録。 インターネット前夜…
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最新号 2020年12月号 Mid Autumn

特集
共鳴するウエットフライ
エキスパートが実践していること

 今号の特集はウエットフライ。十人十色、という言葉がこれほどマッチするフライフィッシングはないかもしれません。エキスパートたちには「この釣りを始めたきっかけ」から、今実践しているテクニックまで、さまざまな質問をぶつけてみました。すると、実は似たような釣り方をしていることも少なくない、ということに気づかされました。
 先般22年ぶりの復刊となった、佐藤成史さん著『瀬戸際の渓魚たち』。Special Topicsと題しまして、阿武隈高地の天然イワナについて現状を取材してきました。日本列島形成の背景をもとに浮かび上がってきたのは、イワナたちの「山越え」という仮説。人類の営みと比べたら気の遠くなるような時間をかけて脈々と受け継がれてきたイワナたちの「血」。そんな歴史を感じることのできる幸福と、現状への警鐘があぶり出されています。
 巻末の長編特集は、来日も幾度となく果たし、「フライキャスティング」に大変革をもたらしたといってよい、メル・クリーガーさんを紹介しています。メルさんをよく知る5名に、知られざる側面を含めた彼の功績、人となりを語ってもらいました。
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