2019年犀川本流、前半レポート
杉浦雄三のフィールドガイド
杉浦雄三=写真と文 この記事では、フィッシングガイドでもある杉浦雄三さんが釣行をレポート。主に長野県や岐阜県の本流の状況をほぼリアルタイムで紹介していきます。
《Profile》
杉浦 雄三(すぎうら・ゆうぞう) 愛知県高浜市でフライフィッシングのトータルサポートを行なう「TEAL」を運営。クロダイをねらう海のサイトフィッシングも得意だが、犀川、高原川、宮川など中部地方の本流釣りにも詳しい。ここ数年はカナダに足を運び、スティールヘッドをねらって腕を磨いている
●TEAL www.teal-flyfishing.com/
杉浦 雄三(すぎうら・ゆうぞう) 愛知県高浜市でフライフィッシングのトータルサポートを行なう「TEAL」を運営。クロダイをねらう海のサイトフィッシングも得意だが、犀川、高原川、宮川など中部地方の本流釣りにも詳しい。ここ数年はカナダに足を運び、スティールヘッドをねらって腕を磨いている
●TEAL www.teal-flyfishing.com/
流れが大きく変わっている
2019年もスタートした長野県犀川本流です。
犀川上流は2/16日に解禁日を迎えました。今年は解禁日が週末の土日と重なりとても混み合った解禁日となりました。多くのアングラーがいた中でかなり明暗が別れたのではないでしょうか。
犀川は昨年の6月と10月の大洪水でかなりの被害を受け、流れが大きく変わっています。
今年はとても雪が少ない年です。写真は2月なのに、まだ例年の半分しかありません
土砂が流れ込み埋まってしまったポイント、逆にしっかりと掘れて本来の深みができたポイントも多々ありました。自然のままで蛇行を繰り返しすものだ、ということを再確認しました。
準備する手にも力が入ります。まずは1尾を目指して!!
解禁の朝は少し寒くトラウトたちの活性が低いように感じました。私も同行の皆さんにもヒットがなく、暫くは沈黙の時間が流れていきました。
最高の景色の中でのフライフィッシング。とても贅沢な時間が過ぎていきます
解禁時のタックル
ロッド THOMAS&THOMAS DNASpey8番12.9ft。リールはWildSpey10/11/12番ライン バリバス・マスタースペックヘビーDラインの8/9番。シンクティップとSecond Tipは私のオリジナル。Second Tipは長いほうを使い、オリジナルシンクティップのDeep4。
リーダー 0X9ftのテーパーナイロンリーダー、ティペットには0Xフロロカーボンティペットを60㎝ほど結ぶ
フライ DeepTubeカジカストリーマー。ウエイトがしっかりと入ったキールタイプのストリーマーです。まだ低水温のこの時期は活性が低いトラウトが多いのでベタ底をゆっくりとコツコツと叩くようにストリーマーをスイングさせる釣りがよいと思います。キールタイプで頭が沈むタイプのフライは根掛かりも極端に少なく、この釣りにはとても向いています。
カジカストリーマーのタイイングはこちら
「冬〜早春のストリーマーを巻く」
「冬〜早春のストリーマーを巻く」
解禁日はやっぱりストリーマー。スイング中にガツンとフライを引ったくるあの感触がヤミツキ
2019/4/26