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昼間にメバルを釣る!

第4回 フライについてⅡ

寺島亮嗣=写真と文

メバルをトップで釣る。それも日が高くなった日中。タックルは、完全にフローティングタックル。ねらうサイズは20cm~尺まで。この釣りでは、メバルのフライフィッシングの常識を覆す光景が日々起こるのだ。

《Profile》
寺島亮嗣(てらしま・りょうじ)
1953年生まれ。福岡県在住。渓流とバスでフライフィッシングをはじめ、現在ではソルトウオーターまで幅広く楽しむ。特にサイトフィッシングの釣りが好き。FFIのインストラクターとして、福岡を中心にキャスティングスクールを主催している。

はじめに

産卵が終わった3月頃から再び防波堤に接近したメバルはさかんにエサを追うようになり、前期の11月~12月の腹が膨れた体型から肩が盛り上がった体型に変化する。当然ファイトも激しく、5番ロッドで25cm級をかけるとバットから曲がる。

今シーズンの4月、強風の向かい風の中、20m沖で突然ボイルが起こった。その主は30cm級のムツだったのだが、その群れにメバルも混ざっていた。25cm級のメバルがファーストリトリーブにヒットした。ムツの引きよりもロッドを絞り込む。その引きにも、ムツの群れを押しのけてフライをくわえ込むタフさにもたまげてしまった。

回遊するこの時期のクロメバルは只者ではないのだ。フライを見切る繊細さ。神出鬼没な行動。魚体を上回るファイト。どれをとっても魅力的な魚だといえる。

では、後期の3月~4月のフライについてどうか。述べてみたい。

後期の食性について

この時期の捕食物は、圧倒的に動物性プランクトンが多い。2月頃から防波堤の際にピンク色の帯が現れるようになる。

その正体は私たちが「メバル虫」と呼んでいる動物性プランクトンだ。2月ごろは、体長1~2mm。季節が進むにつれ成長するようだが、それでも3mmにしかならないので同サイズのフライを投げてもまぎれてしまって太刀打ちできない。

メバル虫

それに加えて、帯状のプランクトンやクラゲの足などを捕食するので摩訶不思議。それらの捕食物をリアルにイミテートしたフライを投げてもよい結果が出ないのが現状だ。

これをどう解決するか今後の課題である。

帯状プランクトン

そのような状況で、救いになるのが漂流しているアカモクやホンダワラについているヨコエビやワレカラなどの甲殻類だ。

流れてくるアカモクの下流側でライズしているところへキャストするとほぼ間違いなく食ってくる。これらはすべてサイトフィッシングで、この時期はフライフィッシングの独壇場ということも多いのが特徴だ。

3月~5月にかけてのメバルは、日中でも潮が動いていれば水面を意識して盛んにライズを繰り返す。水面下20cmくらいから捕食物めがけてゆっくり上昇し、食えるものかどうかをゆっくり識別しているように見える。そして、食うとなれば一気にライズし反転する。

このようすは、ヤマメのライズの釣りとよく似ていて合わせのタイミングもほぼ変わらない。ライトタックルの5番でやれば魚に対してよいバランスでやり取りができる。小型ばかりをフッキングさせていると際限なく釣れることが多いので、バーブレスフックにして小型は合わせず、最後に現れる大型だけに的を絞るとよい結果が出る。

実績のあるフライ


K’sシュリンプ
一昨年、遠方からやってきたKが始めての日中メバルでなんと28cmの大型を釣ってしまった。そのフライをもとにして巻いた。全シーズンを通して有効で安定した釣果をもたらしてくれる。

シャンクにEPダブやアイスダブなどをブレンドしダビングする。その後、ポリエチレンをかぶせモノフィラかゴールドワイヤーでリビングして、足になる部分を掻き出す。

アイは20ポンド程度のナイロンモノフィラで自作する。ヒゲの部分は、コックデレオンファイバーで表現した。

極めて浅い水深で定位してくれて視認性も高い。

フックは、がまかつ管付波止1・2・3号、TMC206BL#10・12を使用。

K‘sシュリンプでヒットしたメバル

エポキシシュリンプ
K’sシュリンプのポリエチレンの部分をUVエポキシでコートした。エポキシがボディー材に浸透することによってリアルに表現できる。

ダビング材が同じでもスレッドの色で見た感じがかなり変わってくるので、スレッドで色調を変えると作業効率が上がる。

ゴールドリブもきらめくボディーのアクセントになる。

K’sシュリンプに比べて沈下速度が速いのでちょっと深めを探ることも可能。といっても10cmくらいか。

難点は視認性が低いこと。遠投をすると見にくいので苦肉の策として1m上にアユ釣りの目印を年齢に免じて使うこともある。

フックは、K’sシュリンプと同様。

エポキシシュリンプでヒットしたメバル

UVスカッド
シュリンプ系のフライが見切られるようになったときに使ったり、アカモクの横でライズしているとき使ったりする。

マイクロUVポーラーシェニール・ホットピンク、グレイオリーブをシャンクに巻き、その上からUVエポキシでコーティングする。

ピンクは見やすいがグレイオリーブは見にくいのが難点。

フックは、TMC212Y#13〜15または206BL#12〜14。

UVスカッドでヒットしたメバル

ブラックリーチ
隠し玉がこのフライ。

ずばり大もの釣りのためのフライといえる。

岸壁にぴたりとへばりついていて小型のフライに反応しない大ものにねらいをつけて、岸壁の壁すれすれにキャストしゆっくりリトリーブすると思わぬ大ものがヒットする。

これは、ルアーマンが黒いペンシルベイトで大ものを釣っていることをヒントにした。ゾンカーテープを使用。

フックは、がまかつ管付波止3号または管付フグ15号。

ブラックリーチ

2019/6/14

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釣り旅東北

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ディープに踏み込む名手たちのフライ論

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