「竹のクラフト展」レポート 第3回

ロッドの特徴をインタビュー

FlyFisher編集部=写真と文

東京都の昭和記念公園で12月2日、3日の2日間、「竹のクラフト展」が開催されました。バンブーロッドを中心に、ハンドメイドリールなどが並び、実際にラインを通して試投できるこのイベント。今回は12月3日に出展したビルダーたちに、自身が製作するタックルについて聞きました。レポート3回目となる今回は「Bum Rod」、「Barada Rod」、「Paradise Rod」、「Bigforest Bamboo Rod」、「Works-Aim」を掲載します。

Bum Rod (小竹 英信さん)


好きな釣りは渓流のドライフライ・フィッシング。湖や本流の釣りも楽しんでいる小竹英信さん。11月に行なわれた、つるや釣具店主催の「竹人たちの集まり」に引き続き、今回も三重から遠征出展


◆『Bum Rod』のビルダーインタビューは「竹人たちの集まり」レポート第1回をご覧ください。

Barada Rod (茨田 文夫さん)


上流域のイワナ釣りが好きだという茨田文夫さん。11月に行なわれた、つるや釣具店主催の「竹人たちの集まり」に引き続き出展。数々のイベントでバンブーロッドの魅力を発信している


◆『Barada Rod』のビルダーインタビューは「竹人たちの集まり」レポート第2回をご覧ください。

Paradise Rod (井上 育也さん)


DATA
工房所在地:埼玉県春日部市道口蛭田157-1
WEBサイト: http://paradise-rod.com
ビルダー歴:7年
得意としている長さ:7~8フィート
主なラインナップ:6フィート6インチ3番~8フィート4番
メインの価格帯:11~17万円

鬼怒川水系や日光湯川など、小・中規模の渓流での釣り上がりが好きな井上育也さん。「自分が比較的規模の小さめの川が好きなので、そんな渓流で使っていただければ、より楽しんでいただけると思います」


【ビルダーコメント】
軽量化のために中空構造のモデルも作りますが、竹という素材の特徴を活かしたいので、ケースバイケースでソリッドのものも作っています。

表面の塗装は必要最低限で、竹のエッジがしっかりと出るように、薄く美しく仕上げたいですね。

素材に関しては、真竹、淡竹、トンキンをテーパーデザインによって使い分けています。真竹、淡竹はもともと軽めの素材なので、こちらはソリッドで作ることが多いですね。

竹の質感に触れられるような、薄く仕上げられた表面塗装



ブラックフィニッシュのフェルール。2ピース、3ピースモデルをラインナップ


グリップエンドには、「愉」の刻印


Bigforest Bamboo Rod (大森 源一さん)


DATA
工房所在地:茨城県常陸太田市徳田町159
WEBサイト: http://bigforest.web.fc2.com/
ビルダー歴:5年
得意としている長さ:7フィート前後
主なラインナップ:6フィート6インチ3番~7フィート6インチ5番
メインの価格帯:8万5000円~10万5000円

東北地方を中心に、渓流のドライフライの釣りを楽しむ大森源一さん。「やはり美しい渓流での釣りに使ってもらいたいですね。おすすめは4番ロッドです」


【ビルダーコメント】
基本的には全てソリッド、六角で製作しています。アクションはミディアムスローといった感じです。

特別変わった工程は取り入れておらず、しっかりとしたオーソドックスなロッドに仕上げています。バンブーロッドが初めての人にも振りやすいようなサオになっていると思います。

今は、6フィート6インチ~7フィートが売れ筋ですね。

素材は自宅(裏山)で採れる真竹を3~4年ほど乾燥させて、使用しています。


製作しているロッドは全てソリッド

バンブーロッドに慣れていない人でも、振りやすい1本に仕上げている

基本的にオーダーメイド。グリップ形状やラッピングなど、好みに仕上げに対応してくれる



Works-Aim (飯村 武二さん)


DATA
工房所在地:茨城県常陸太田市幡町1905-9
WEBサイト: http://worksaim.la.coocan.jp/
ビルダー歴:13年
得意としている長さ:6フィート6インチ~7フィート6インチ
主なラインナップ:7フィート4インチ4/5番~11フィート3インチ(350グレイン)
メインの価格帯:10~13万円

モドリヤマメをねらった本流の釣り、また北海道のニジマスをねらったドライフライの釣りが好きな飯村武二さん。「本流のスカジットラインの釣りを、ぜひバンブーロッドでも楽しんでほしいと思います。北海道のニジマスの釣りにもおすすめです」


【ビルダーコメント】
いただいたオーダーを忠実にサオに反映させることをこだわっています。

これまでホロ―構造のロッドも作ってきましたが、今はソリッドを採用しています。

強度を持たせたいというのが一番の理由ですが、使っているのは自分で採ってきた真竹ですので、トンキンに比べて軽い素材であるということも、ソリッドにしている理由です。

今後はスペイロッドにも力を入れていきたいと思っています。

北海道のドライフライの釣りなどにおすすめのモデルも多数ラインナップ

リールシートにはスクリュータイプも用意



ダブルハンド・モデルもラインナップ。こちらはスカジットラインの釣りを想定したモデル

2017/12/15

最新号 2018年3月号 Early Spring

まだまだ寒さの厳しい日が続きます。外に出て本格的に魚と遊べるのは、もう少し先。というわけで今号では、暖かい室内で道具を愛でる特集を組みました。 表紙を飾るのは、100年以上も前に作られたフライリール。ほかにもバンブーロッドの名品、エーベル・リールの物語、筆者愛用の品々と、その背後に隠された物語などを紹介しています。 道具にこだわるのは、フライフィッシャーの楽しみのひとつ。うっかりハマると抜け出せない、玩物喪志の幸福を味わう一冊です。 また、今号では名手たちのフライボックスの一部を原寸大で掲載。春の解禁前、ご自身のボックスも、これらを真似て埋めてみてはいかがでしょうか。 ほかにもオレゴン在住のフライフィッシャーからのレポートや、刈田敏三さんが紹介する“ちょっとヘン”な水生昆虫の話など、今号も盛りだくさんの内容でお届けします。
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