「竹人たちの集まり」レポート 第2回

ロッドビルダーへインタビュー

FlyFisher編集部=写真と文

東京都の江東めぐみ幼稚園で11月18日、19日の2日間開催された「竹人たちの集まり」。バンブーロッドやハンドメイドリールを試投できるイベントとして当日も多くの竹ザオファンが来場しました。今回は出展したビルダーたちへインタビュー。その模様を3回に分けてレポートしており、今回は「Takemoto Rod」、「KAKUHIRO ROD」、「Barada Rod」のレポートをお伝えします。

Takemoto Rod (竹本 眞規さん)


DATA
工房所在地:新潟県北蒲原郡聖籠町網代浜1553-5
ビルダー歴:7年
得意としている長さ:8~8フィート6インチ
主なラインナップ:8フィート4番~9フィート8番
メインの価格帯:20~30万円

最も好きな釣りは渓流のフライフィッシングだという竹本眞規さん。
「大きい魚、遠くのポイント、風が強いフィールドなど、少し厳しい条件でこそ使っていただきたいロッドです」



【ビルダーコメント】
軽くて長くて強いサオを作りたくて、軽量化、高剛性を目指して、いろいろと工夫を行なっています。

「T-construction」など中空構造にさらに工夫をしており、ファーストで飛ぶロッドはこの形しかないと考えています。中心部分の角度は120度なので、正三角形に削るとできないんです。

2011年にキャッツキルで行なわれたバンブーロッドのキャスティング大会で優勝しました。ワンフットのガイド、グラスフェルール、4+4の8角構造です。材料は手に入る範囲のトンキンを使うことにしています。



フェルールにはグラス素材を採用

軽量化、高剛性を目指して施された内部構造

ストリッピングガイド以外は、ワンフット・ガイドを採用している

KAKUHIRO Rod (野中 角宏さん)


DATA
工房所在地:京都府京都市
ビルダー歴:29年
得意としている長さ:渓流/7フィート3インチ~7フィート9インチ、トラウト/8フィート6インチ
主なラインナップ:7フィート~8フィート6インチ
メインの価格帯:23~25万円

最も好きな釣りは、アマゴをねらったドライフライの釣りだという野中角宏さん。
「長いリーダーを好んで使っている人にもおすすめのロッドです。5ピースのモデルも多くラインナップしています」



【ビルダーコメント】
よく釣れるサオ、がこだわりです(笑)。基本的には全て中空で、中のダムの入れ方でもアクションを調整しています。

素材は国産の淡竹です。4ピースのロッドにこだわっていて、4ピースで製作するからこそ気づけるアクションやアイデアなどがあると思っています。先端とバットは中空で、中間部分はソリッド、ということもできますし。

やっぱり魚とのやりとりを考えると、ソリッドのほうが簡単に寄せられる、ということもありますね。

お客様のなかでも、今はリーダーが長い人か、短い人かと分かれています。リーダーが長い人は、中間部分が強く、重いのが向いていて、短い人はファーストでもスローでも、好みはさまざまといった感じです。

今は長いリーダー向けのアクションにしたロッドが全体の50%を超えています。今は5ピースのモデルも製作しています。

リールシートの形状と、グリップエンドのパーツが特徴的なKAKUHIRO ROD

4ピースや5ピースにも対応するメタルフェルール

ある程度高い番手のものには、メタルのリールシートも



Barada Rod (茨田 文夫さん)


DATA
工房所在地:東京都大田区大森東4-39-14
ビルダー歴:15年
得意としている長さ:6フィート6インチ~7フィート
主なラインナップ:6フィート6インチ~7フィート9インチ
メインの価格帯:11~15万円

上流域のイワナ釣りが好きだという茨田文夫さん。
「山のイワナ釣りに向いたモデルも多数ありますので、そんな釣りが好きなフライフィッシャーにも使ってほしいですね」




【ビルダーコメント】
アクションはミディアム。素材はトンキンと自分で採ってきた国産の淡竹ですが、現在は6対4で淡竹が売れています。

淡竹のほうがトンキンより太くなりますが、軽くて柔らかいという特徴があります。

3ピースにして、それぞれのセクションで長さを変えたら、よいアクションが出るようになりました。

しなやかながら”ハリ”と”キレ”を持つ淡竹モデル


透明なスレッドで美しく留められたストリッピングガイド



3ピースロッドでは各セクションの長さを変えてアクションを調整

次回
「竹人たちの集まり」レポート第3回
「Solid Octagon」、「RYUNO ROD CUSTOM」、「J.Yokota Rod Maker」のレポートは、
2017年12月1日(金)にお伝えいたします。

2017/11/29

最新号 2017年12月号 Fall

特集は「川を読む」。秋田県の役内川を例に、まさに「ここに尺ヤマメがいた」というポイントをピックアップ。流れのようす、底石の入り方、水面の波立ちぐあいなどなど、良型が付く場所の特徴を解説します。 また伝説的ともいうべきリールの名品「ボンホフ」と、その製法を忠実に踏襲しようと試みた男の物語を収録。道具に対する釣り人の情熱と愛を感じる内容です。 そのほか、イワナが浮いてフライをくわえる瞬間までばっちり見えるような源流釣行、北海道のアメマス事情、またキューバやオーストラリアのソルトゲームなども掲載。渓流オフシーズンの今だからこそ、じっくり読みたい一冊です。
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