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アカサカ釣具

忍野ノート2022

VOL.08 5月6日

佐々木岳大=文と写真
リベンジの舞台、S字下流!

《Profile》

佐々木 岳大(ささき・たけひろ) 1974年生まれ。神奈川県南足柄市在住。ホームグラウンドは地元の丹沢など。C&Fデザイン社に勤務。マッチング・ザ・ハッチの釣りのほか、ドライフライ、ニンフを使った小渓流の釣りも得意としている。
 

今シーズンの解禁直後、ライズを繰り返すマスにいいようにからかわれたポイントを、実はワタクシ、執念深く見ていました…。通りかかるたびに、人がいたり、ライズがなかったりして、今日までリベンジできていなかったのですが、ついにチャンス到来です!


3/27のリベンジ!

[忍野フィッシングマップ:ポイント写真16]通称:S字の下流部は、当連載のVol,3で手痛い目に合わされた今シーズン因縁のポイントです。かなりしつこくねらって結果がだせなかった事もあり、ひと月以上ずっと根に持っていました!

この日、ポイントを通りかかったときは、小さなニジマスだけが時折ライズしているような状況です。とは言え、悔しい思いを持っていたポイントだったこともあり、腰を据えて良型がいないか目を凝らしますが見つかりません。どうしたものかとポイントにとどまり、ようすをうかがいますが、これと言って目につくハッチもなさそうです…。

………………???
じゃあ、小さなニジマスは何にライズしているのでしょうか?
急に気になって、捕食物を見てやろうと積極的にライズを観察しますが、捕食物は見えません。川底から忘れた頃に浮上しては何かを捕食して、フィーディングしていた水深まで戻ったあとも、落ち着きなく動きまわっています。
何かのイマージャーを追って浮上してきているのか?正直、水面にドライフライを流しても絶対に反応することはないだろうと安易に予想できるライズの仕方です。

しばらくようすを見ていて、「これはダメだなぁー」と次のポイントへの移動を考えていると、このポイントへの流れ込みの頭で、ポコンと大きなマスの頭が持ち上がりました。
「おっ!」と思うと同時に、さらに連続して三角の頭が突き上がります!

この波立っている流れの先頭に、やる気のあるマスが突如現れた!

見れば、マスは高い位置に浮いた状態で、重量感のあるライズを繰り返しはじめました。
軽いパニック状態で、マスが浮いている今、とにかく早くフライを投じることが最善と考え、大急ぎでイマージャー系の半沈パラシュートをティペットに結びます。

慌てて結んだ半沈パラシュート。イメージはアカマダラのイマージャー

足元の葦にフライラインを絡めてしまったり、ドタバタしながらキャストしますが、思ったより距離があり届きません!あまり良い足場ではないのですが、少し上流側に移動し、マスの位置を確認すると、まだ重たそうな魚体を持ち上げて何かを捕食し続けています。

バックキャストのスペースが不十分な立ち位置なので、少し高めを狙ったスペイキャストで、ティペットにたるみを作ってライズ地点の上流にフライを投じてみました。

フライがすぐ上流に差し掛かっても浮上してくる気配がなかったので、「フライが合ってないかなぁ~…」と緊張の糸が切れかかったところで、マスはノーモーションで頭だけを持ち上げるような仕草で、いきなりフライを抑え込みました。
反応しないものだと油断していたこともあって、アワセをくれて1歩下がった際に尻もちをついたりしましたが、幸運にもフックは外れることなく、こちら以上にパニックなマスはドボンドボンと重たそうな着水音を立てながら、何度も跳んでフックを外そうと頭を振っています。

「うわぁ~…、5Ⅹに結んどけばよかった~」と後悔しますが、障害物のない下流に走ってくれたので、流れのゆるい岸際に誘導することができました。
愛用の大きなボートネットで危なげなくすくって、感動のリベンジ成功デス!

40cmを超えるいいコンディション。尾鰭が微妙に惜しいが、そういう問題ではないのだ!

さて、いきなり捕食スイッチの入った原因の究明です。
捕食物を確認すると、マダラのイマージャーも含まれてはいますが、シャックが多い印象です。ライズ頻度に対して吸いだすことのできた捕食物が少ないのは、なんどもジャンプして暴れたせいで、途中で吐きだされてしまったのかもしれません。

フライがマッチしているような…、していないような…。
微妙ではありますが、素直に嬉しいのでヨシとします!

シャック主体の捕食内容だが、ダンや中身の入ったイマージャーも見られる

[ 使用タックル ]

ロッド:R.L.Winstom Pure 7’ #3
リール:Bauer RX1
ライン:Epic Glassline DT-4
リーダー:7ft 4X
ティペット:フロロカーボン 6X
フライ:アカマダラ半沈パラシュート#18


2022/6/4

最新号 2024年6月号 Early Summer

【特集】拝見! ベストorバッグの中身

今号はエキスパートたちのベスト/バッグの中身を見させていただきました。みなさんそれぞれに工夫や思い入れが詰まっており、参考になるアイテムや収納法がきっといくつか見つかるはずです。

「タイトループ」セクションはアメリカン・フライタイイングの今をスコット・サンチェスさんに語っていただいております。ジグフックをドライに使う、小型化するフォームフライなど、最先端の情報を教えていただきました。

前号からお伝えしておりますが、今年度、小誌は創刊35周年を迎えております。読者の皆様とスポンサー企業様のおかげでここまで続けることができました。ありがとうございます!


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