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地元フライフィッシャーの実釣生活。

五十嵐川、フライフィッシャーインタビュー01

五十嵐仁身=語り、写真

今年もシーズン盛期を迎える新潟県三条市を流れる五十嵐川。昨年、よい思いをした人たちのシリーズインタビューをお届けします。

今回は地元にお住まいの五十嵐仁身さん。ウエットがメインと思いきや、ドライで楽しんでいらっしゃいました。五十嵐さんが釣った魚の写真を見ながらお話を聞きます。

ドライのメインシーズンは5月後半から6月後半くらいとのことです!。


ポイントマップ内の写真は2021年4月15日のものです。撮影当日、白鳥公苑付近の荒沢観測所の水位は0.83〜0.90mでした。



五十嵐仁身(いからし・ひとみ)さん。フライ歴は30年以上。川も本流だけでなく、マッチング・ザ・ハッチも、そして海ではフラットだけでなくオフショアもサーフも湖も、なんでも楽しむ。一時期は忍野(!)へも通っていたそう。



―― 五十嵐川、釣れてますね(笑)。

最近ずっと行ってなかったんですよ。釣り場としてあまり魅力がなかったというか、魚がいなかったというか、あまり釣れなかったですね。

―― それは昔からだったのですか?

C&R協力区間のあたりは、昔はルアーでよく釣っていました。で、フライでも20年前くらいまでは、春に本流でイワナとかアメマスみたいなのとかけっこう釣れたのですが、川がちょっと……、魅力がなくなったというか……。だから最近は足が遠のいちゃったんです。でもまあ、最近放流が始まって、コロナ禍もあって、なかなか遠くには行きづらかったというのもあって、やってみたらまあそこそこ魚も釣れるし面白いなと。

―― 地元にああいう釣り場あっていかがですか?

そうですね。まあ魚がいて、釣れるのはいいことだと思うので、よかったですね。
自営業なので、夕方だけとかお昼休みでもできちゃうので、去年はトータルで40日くらい行きました。やった感じでは3月の解禁当初はあまり釣れなくて、私はやっぱりライズしている魚を釣るのが好きなので、それは5月の半ばすぎから6月の半ばすぎですかね。水生昆虫は意外と多くて、モンカゲやヒゲナガも出ましたね。

― それはライズするのですか?

けっこうしてましたね。

―― 初めて聞きました。五十嵐川でライズしている話。

まあでも、よい時は2週間くらいですよ。モンカゲやヒゲナガだけでなく、小さいカゲロウも一気に出ちゃうような。砂底も多いですし。すごい時はハッチもライズもすごかったですよ。

―― 五十嵐川はドライで釣れないのか?ってよく聞かれます。

ドライで釣れましたね。日中、ライズしているときもありましたけど、やはりどちらかというとイブニングですかね。イブニングはブールでライズしていましたが、日中はライズがなくてもけっこう瀬のところにドライフライ流したらガバって感じに出ましたね。私の友だちにも「釣れるよ」って教えたら、何度か来てけっこう釣ったみたいでした。





―― 5月6月は水量はどうなっているんですか?

水量はだんだん減ってきますね。そして6月いっぱいくらいですごい減水します。でも、7月の前半はまだイブニングでのライズで釣れたのですけど、それからやはり水温が20℃近くになっちゃって、反応がパタッとなくなっちゃいました。それから禁漁までの間、ほとんど釣れなかったですね。下流の水量の多いところに下っちゃったとか、それこそ信濃川との合流付近で釣れたという話も聞きましたね。

―― 例年はいつ頃から雪代が出始めるのでしょうか?

3月の暖かい日には出るんじゃないでしょうか。で、雪の量にもよりますけど、落ち着くのは5月のゴールデンウイークあたりですかね。まあ去年は雪が少なかったのでその前には収まっていましたが。

―― 雪代が出ているときにも釣りはされたのですか?

行きました。けれど雪代が収まる頃になって釣れるようになりました。ウエット、ストリーマーで。去年杉浦さんが来られたのは4月の半ばくらいでしたかね?杉浦さんが釣れたって聞きましたが、あのときは地元の人たちはみんなほとんど釣れてなかったんです。杉浦さんが底のほうでしか釣れないとおっしゃっていて、そうやりだしたら釣れ始めたという感じでしたね。もちろん川の状態もあるんでしょうけど。

―― なるほど。

魚がいっぱいいて釣れることは釣り人的にはいいことですが、昔はイワナも釣れていましたし、サクラマスも上ってきます。去年の5月、50cmあるかないかくらいでしたけど、サクラも1尾釣りました。できればイワナ・ヤマメで釣りをしたい感じはありますけが、まあしょうがないのかな。川の規模は違いますけど将来的には長野県の犀川みたいな感じになればいいのかなと思いますね。







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