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ボリビア在住妻 素人南米釣行記02

ベリーズでボーンフィッシュに挑戦の巻

高阪 美穂子=写真と文

《Profile》
高阪 美穂子(こうさか・みほこ)
ボリビア・ラパス市在住。2007年にフライフィッシングを始める。2015年には愛知県に住み、毎週岐阜の渓流へ通っていた。夫の仕事の都合でボリビアに移住後、現地でのフライフィッシングを模索中。フライフィッシングが好きな理由は、自然に溶け込めること、場所・時期・気候などの条件を考え、自分がイメージしたとおりに魚が釣れた時の喜びが大きいこと。

カリブ海での釣りにいきなりチャレンジしてみました!


ボリビア・ラパス在住妻で、ネイルノットができないフライフィッシャーです。



近所の丘から見たラパス市です。南半球のボリビアは12~2月が夏。

でもラパスは標高3,600mだから暑くない。薄手のダウンジャケットを着ることも。

そこで、「私も夏がほしい!」と、今回の旅行先は常夏の国にします。




さらにボリビアには海がなく、地元の人はほとんど魚を食べません。

食べるならばチチカカ湖産のニジマス。日本人にはちょっと匂いが気になるけど、地元の人は「この匂いがないと味がしない」と言います。




ほかの魚はペヘレイ。天ぷらにするとキスみたいで美味しい! 

しかし、残念ながらお高い……。

魚に飢えているので、旅行先では思いっきりシーフードが食べたい!!!

だんなに「夕食は魚介しか食べない」と宣言し、旅行先はカリブ海に決定。



ここです! ベリーズです!




ここに行きます!




ターゲットはボーンフィッシュ。

ただし、我々夫婦のベリーズの知識はボーンフィッシュ、ターポン、パーミットのグランドスラムの可能性が高い国という程度。

ねらいはグランドスラム!と言いたいところですが、ソルトウオーター初挑戦ではおこがましいかな。


カリブ海に面した長いビーチが続くベリーズ。

「カリブ海の宝石」と呼ばれ、世界第2位のサンゴ礁があり、さらに国土の大半は熱帯雨林の原生林。

釣りだけではもったいないから、シュノーケリングも野生生物ウオッチングも楽しみたい!


今回は釣りだけの旅行ではないため、自分たちでアレンジ。まずは場所探し。釣りができて、サンゴ礁があり、野生動物もいるところ……。



ネットサーフィンを続けること数日。

細長い半島の街、プラセンシアに辿り着く。

さらに、釣りもシュノーケリングも自然観察ツアーも提供しているホテルがあり、「ここだ!」と予約。

釣りガイドやツアーは、ホテルへ直接メールをします。


ベリーズに来たー!



標高4000mのラパスの空港から乗り継ぎ3回、16時間半掛けて、海抜0mのベリーズ・プラセンシア空港にやってきました。

飛行時間は9時間なのにトランジットの待機が長い。空港から町の中心までは車で10分。やっと着いた……。



ホテルの目の前は白い砂浜、ヤシの木に、きれいな海。これぞ、カリブ海。

イメージどおりで、移動の疲れも忘れます。







ビーチ沿いや、小道などいたるところに色とりどりの花。酸素も濃く、心地よい気温。

実際はボリビアよりも北ですが、南国気分を味わいます。



南米ではサッカーがダントツで人気ですが、ベリーズはアメリカ文化圏らしく、子供から若者までバスケットボールを楽しんでいます。

バーのBGMは懐かしいアメリカンロック。観光客はアメリカ人がほとんど。目が合うと、気さくに声をかけてくれます。




プラセンシアは元々漁村。今は観光が盛んですが、大人な観光客が多いせいか、町の雰囲気は落ち着いています。まさに希望どおりの町、ここまではパーフェクト! あとは釣れれば……。

ボーンフィッシュをねらう




ラングアナ島。釣行初日。

風が強く、フライフィッシングができるか不安……。

ホテル目の前の桟橋から小型のボートで出発。

目的の島まで通常1時間のところ、波が高くて1時間半で到着。酔い止め飲んでおいてよかった。



島に近づくにつれ、海の透明度が増し、紺碧からコバルトブルー、ターコイズブルーへと変わっていきます。



島の周りには、すごい数のカッショクペリカン。

水中を覗くとさらにおびただしい数のサッパが群れをなしています。

地元の人は、このサッパをエサに漁をしています。



ボートから浅瀬に降りて、釣り開始。海水はひんやり。

日差しは眩しいけど、風が爽やか。

ガイドが「ボーン」と水面を指差します。

でも私にはまったくく見えません。

とりあえず言われた方向にキャスティング。



フライはクレイジーチャーリー。底まで落とし、細かいストリップでリトリーブします。

ガイドはリトリーブのスピードなども細かく指示してくれます。が、ヒットなし。



開始10分でだんながボーンフィッシュをキャッチ。さらに2尾目もだんなが。

でも、その後が続きません。アタリもゼロ。

だんだん焦ってきます。ガイドから「ノット ハングリー」の言葉。ボーンフィッシュがフライをスルーしているようです。



ランチ中にガイドがパーミットを発見。パーミットも釣れるかもと期待しちゃいます。

釣りを再開し、夕方にやっとボーンフィッシュがヒット! しかし、ボーンフィッシュのダッシュに対応できず無念のバラシ。





釣行初日の反省会。まずはビールで乾杯。地元のBelkinビールは軽すぎず、喉ごし爽やか。



そして念願の海の幸。もう、最高!

コンク貝・エビ・スナッパーの炒め。

一応、本日のバラシについて反省します。

ヒット後、ボーンフィッシュはとにかく走るので、無理に止めない、魚が止まった時だけ巻く、以上。

よし、次こそは!

釣行2日め



釣行2日めの朝、ガイドに「今日は絶対にボーンフィッシュを釣りたい」とお願い。前日と同じ島へ向かいます。



ボートからボーンフィッシュを探し、キャスティング。

視点が高くなり、やっとボーンフィッシュが見えます。でも、ロッドを振っているうちに姿を見失ってしまいます。

魚の動きを予測してキャスティングするのは難しい……。



2日めのフライ。

ボートの上だと底を取るのが難しくなるため、重さのあるフライに交換。

その間に、だんながまた1尾キャッチ。状況は悪くない。

私はキャスティングもリトリーブもガイドに言われた通りにしているのに、釣れないまま時間は過ぎて、時合終了。



夕方、近くの島へ移動。ボーンフィッシュ釣り最後の挑戦。

すると浅瀬にはボーンフィッシュの群れ! 

私も絶対に1尾釣りたいと、必死に何度もキャスティング。



キャスティングを続けていると、エイがボーンフィッシュと私の間を行ったり来たり。

さらにペリカンまでが割り込んできます。

「邪魔しないで!」と叫んだその時、サオがズンと重くなりヒット!



その瞬間、ボーンフィッシュのジェットラン!!!

ガイドから「ラインを持つな」と言われ、すぐに放します。

魚はやっと止まり、急いでリールを巻きます。

再び魚がダッシュ。

次はだんなから「ハンドルから手を放して」と言われます。



あと2m! ラインが出て、巻いて、出て、巻いてを繰り返し、徐々に魚が近くに。

もう、巻かずとも手の届く距離になり、サオを立てます。ガイドがリーダーを掴み、ボーンを捉えようとした瞬間、バレた!

呆然……。



もう終了時間ですが粘ります。

その後、5回目のキャスティングでヒット。

先程よりも落ち着いてファイト。

ボーンフィッシュを手元に寄せ、今度はガッチリとキャッチ。

ついにボーンフィッシュを釣りました!!!



ガイドもホッとしています。喜びも束の間、ガイドは時計を差し、帰る合図。



セビーチェ。レモンの酸味がエビに合います。


メインは、グルーパーのソテー。ソースの味付けも抜群。

初釣果のお祝いにビールをゴクリ。

ボーンフィッシュをキャッチした瞬間と同じくらい嬉しい一時です。

ナチョスはビールが進みます。


3日目はターポンに挑戦



ボートがやっと通れるマングローブのトンネルを抜けていきます。

ほかの釣り人は12番のタックルで大型のターポンをねらっていましたが、我々のタックルは4番と5番。

このタックルでも相手ができそうなベイビーターポンがターゲット。



ターポンは音に敏感なので、ポイントに着くとエンジンを切って手漕ぎ。

鳥の鳴き声しかしない静寂の中、風もなく、太陽は容赦なく照りつけ、汗が吹き出します。



ターポンの影を見つけたらキャスティング。

気づかれないように距離をとります。しかし、飛距離が足りず何度もショート。

さっき投げたところでボイルありと、ジリジリするような時間が経過します。

1回だけヒットするも、口が固くてフックが刺さらず。



シュリンプカレーとバラクーダーカレーでターポン釣行の反省会。

暑い日はカレーとビールに限ります。

ヒットした瞬間に大きくストリップするアワセができなかったのが痛かった……。あとは飛距離。

自分の腕は棚に上げ、もっと大きい番手のサオを買おうかと盛り上がります。


ほかの釣りも楽しむ



フライフィッシングで釣れない時間帯は、生きた魚を使ったトロウリング。

ベリーズではメインの釣り方で、初心者でも大ものが釣れます!

ガイドが投網でエサのサッパを確保。



ハリにサッパをチョン掛けし、あとは30mほどイトを伸ばし、竿を持っていればOK。

ガイドが魚のいそうなところへボートを走らせます。

大型魚がサッパを追っている時の反応が楽しい。



ヒットしたらしっかり合わせ、あとはひたすら魚と力勝負。やっぱり大ものが釣れると嬉しいです。



釣果はジャック。



バラクーダ。


マッカレル。



ブルースナッパー。



一日の釣果

魚種も豊富。釣った魚はガイドファミリーの夕食に。

ガイドも大ものが釣れると嬉しそう。



ツアーのない日はサイクリングをしながらオカッパリ。



景色がいいと足取りも軽やか。でも、暑いので水分補給はだいじ。



オカッパリで尾ビレのきれいなイケカツオが釣れました。



ホテルから徒歩3分の桟橋でターポンのボイルあり。まさかこんな近くに。



オカッパリで見た朝日です。早起きしてよかった!



ガイドがいない場合は、釣りのライセンスが必要。町の観光案内所で購入できます。1日10USドル。

ベリーズでの女子の楽しみ




フルーツを使ったジェラートとスムージー。

ベリーズはトロピカルフルーツの宝庫。

どのデザートも新鮮なフルーツを贅沢に使ってます。特に美味しかったジェラートショップには毎日通いつめました。

ボリビアにも出店してほしい。




ブリトーとフレンチトースト。

小さな町の割にはあちらこちらにカフェがあります。ホテルのレストランではなく、カフェめぐりするのも楽しい。



ビーチサイドにバー。ロケーション最高。ビーチデッキでもビールが飲めます。



どの店もカラフルで可愛いので、インスタ映えします。




ベリーズには世界遺産に登録され、海洋保護区になっている島々がたくさんあります。

そのサンゴ礁では、シュノーケリングでもさまざまな魚達が見られます。日本の水族館よりも魚種が多いのではと思うくらい。






ジャングルの動物を見るツアー。

マナティ、ワニ、ホエザル、イグアナ、コウモリ、キツツキ、カワセミなどが見られました。

本当にベリーズの自然はすばらしかったです。

このまま維持されること願って。

2019/6/17

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