第3回 釣道楽屋SABALO

”釣具屋”ではなく”釣道楽屋”

FlyFisher編集部=写真と文

SHOP DATA
●住所 東京都中央区日本橋本町1-1-4 大島ビル1F
●電話番号 ☎03-3201-2000
●営業時間 平日(月~金)/11~20時、土日祝/11~19時
●定休日 毎週火曜日、第二・第三水曜日
●URL  http://sabalo.co.jp
●開業時期 1996年


マテリアルやロッド、リールが所狭しと並ぶ店内。様々なジャンルのフライフィッシングが雑然と同居する空間

ショップの扉。SABALOでは、フィールドを問わず全てのゲームフィッシュで、キャッチ&リリースの重要性を呼びかけている

ショップの特徴、得意なジャンルを教えてください。

幅広いジャンルのフライフィッシング・アイテムを取り扱っていますが、特化した面としては、ロッドビルディングと、ソルト・フライフィッシングの分野でしょうか。

ロッドビルディングは、丸橋英三がスタートさせた「イクシーク」というオリジナルブランドで、0~15番までのフライロッドを製作しています。オーダーに応じてイチから製作するのはもちろんのこと、ロッドの改造、修理などさまざまなご要望にお応えしています。
「イクシーク」フライロッドの特徴でもある、ハンドシェイプで成形されたコルクグリップ。自分だけにぴったりの1本を捜している人にもおすすめ

こんな改造もあり。金属や木製のリールシートが多いフライロッドをより軽量化。その使用感に多くのファンがいる

もちろん、他社のロッドでも問題ありません。なかでもグリップの形をもっと手に馴染むようにしたい、スネークからリングガイドに変更したい……などの注文は多いですね。簡単なグリップのサイズ調整などであればその場でも可能です。

ロッドビルディングに必要なパーツも充実させており、特にFuji社製ガイドやリールシートは全てのモデルを在庫しています。
オリジナルブランドの「イクシーク」では、好みのロッドをオーダー可能。ロッドの改造やビルディングに必要なパーツもすべて店内で揃う

助川博也さん(50)/店長
春は里川のマッチング・ザ・ハッチ、初夏には東北の渓流、その後は中禅寺湖や浜名湖など、幅広いフィールドを楽しんでいる。各種ロッドビルディングや修理も担当。
「フライタックルのことなら何でもご相談ください。そして海のフライフィッシングに興味のある方も、気軽にご来店ください」

また、ソルトの分野ではシーバスからターポン、マリーンまで、さまざまなフィールド、タックルの相談に乗れますよ。マテリアルも充実しているので、これから海のフライフィッシングに挑戦したいという方も大歓迎です。
店内には海の大型魚を手にするためのリールもコレクション

商品ラインナップでのこだわりはありますか?

特にソルトフライ用のマテリアルは豊富に取り扱っています。SABALOはシンセティックマテリアルの代表的なブランドでもあるエンリコ・パグリシ社の日本正規代理店にもなっており、同社のマテリアルは常に全種類(全カラー)揃えています。
壁一面に並ぶのは、SABALOが正規代理店になっているエンリコ・パグリシ社のシンセティックマテリアル

丸橋英三さん(68)/相談役
数々の海外釣行の経験を持ち、ターポンをはじめとしたソルト・フライフィッシングの世界に精通している。オリジナルブランド「イクシーク」を立ち上げ、「釣道楽屋 SABALO」の創業者。現在も2月に1度は海外遠征に出掛けているとか。
「今は、週に3日ほどお店に立っています。ロッドビルディングも行なっていますし、来店された方と釣りに行くこともたくさんあります。ソルト・フライフィッシングの海外情報も豊富に集まっているので、気兼ねなくお越しください」


そのほかにも、モーリス、ティムコ社のフライフックも全種類在庫しています。大きなフライショップでもフックは意外とピックアップされたモデルしか置いていなかったりするものですが、SABALOでは「まずは買う人が選べる」ということを意識して商品を選んでいます。

もちろん淡水用のマテリアルもたくさんあります。マテリアルからロッドまで、ヤマメからカジキまでねらえるアイテムを揃えているのが大きな特徴ですね。
各メーカーのフライフックも充実。海の対象魚に使うフック選びの相談にも心強い

どのようにショップを利用してほしいですか?

SABALOはソルト・フライフィッシングのイメージが強いかもしれませんが、実際にお店を訪れる方の7割は、渓流をメインに楽しんでいるフライフィッシャーです。前述しましたが、ヤマメからカジキまで幅広い対象魚の相談に乗れますので、気軽にご来店ください。

もちろん、ロッドビルディング・改造のサポートにもどんどん利用していただければと思います。お電話やメールでも注文を承っていますが、お近くならばぜひお越しいただいて、実物を見ながらご相談できればと思います。

また、最近では、海外遠征の相談などに来店されるフライフィッシャーの方も増えていますね。
フィッシュレプリカやこれまでの釣果写真が彩る店内。海外のフィールド事情にも詳しく、常連客との海外遠征はショップの日常

実施しているスクールやイベントについて教えてください。

毎年実施しているものに、「トウキョウベイ・シーバス・フライフィッシング・トーナメント」があります。今年(2017年)で38回目を迎える大会で、東京湾を舞台に開催しています。おそらく国内のシーバス大会としては、かなり歴史を持つほうではないかと思います。

大会趣旨としては、ゲームフィッシュ(キャッチ&リリース)の重要性、技術の向上、ソルト・フライフィッシングの啓蒙という3つを軸にしています。今後も「フライで楽しめる魚を守る」イベントとして長く続けていきたいですね。
「Boga Grip」(ボガグリップ)の国内正規代理店も務める。大きな魚を傷付けずに安全にランディンするための必需品

ちなみに「釣道具屋」ではなく、「釣道楽屋」にしたのは、釣りは「漁」ではなく「楽しみ」であることを強調したいという思いからです。フィッシャーマンではなく、アングラー。魚を釣るための経過をこそ楽しんでもらいたいという意味で、「道楽」という言葉を使っています。
ロッドリメイクの依頼は日常的。グリップの整形など、簡単な作業ならばその場で行なってくれることも

このほか、定期的に開催しているスクールとして、小野訓さん、東知憲さんによるキャスティングスクールがあります。開催時期は随時ホームページなどで告知していますので、ぜひご覧ください。

※掲載している情報は2017年10月現在のものです。

2017/11/6

最新号 2017年12月号 Fall

特集は「川を読む」。秋田県の役内川を例に、まさに「ここに尺ヤマメがいた」というポイントをピックアップ。流れのようす、底石の入り方、水面の波立ちぐあいなどなど、良型が付く場所の特徴を解説します。 また伝説的ともいうべきリールの名品「ボンホフ」と、その製法を忠実に踏襲しようと試みた男の物語を収録。道具に対する釣り人の情熱と愛を感じる内容です。 そのほか、イワナが浮いてフライをくわえる瞬間までばっちり見えるような源流釣行、北海道のアメマス事情、またキューバやオーストラリアのソルトゲームなども掲載。渓流オフシーズンの今だからこそ、じっくり読みたい一冊です。
[ 詳細はこちらから ]

 

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