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忍野ノート2020

VOL.02 3月20、21日釣行

佐々木岳大=文と写真

2020年3月15日(日)に解禁した、忍草漁協管轄の桂川、通称「忍野」エリアのようすをレポートします。


《Profile》
佐々木 岳大(ささき・たけひろ)
1974年生まれ。神奈川県南足柄市在住。ホームグラウンドは地元の丹沢など。C&Fデザイン社に勤務。マッチング・ザ・ハッチの釣りのほか、ドライフライ、ニンフを使った小渓流の釣りも得意としている。


3月20日


解禁日にあれだけあった雪もすっかりなくなっています。

画像左側のブシュ上流を釣りました

17時から自衛隊橋上流にある護岸の少し上、流心が左岸に寄っている、川がまっすぐな区間を1時間だけ釣りました。

忍野では流心が比較的速い区間で、ヤマメが好んでつくことが多い場所です。

ヤマメはその脇にある、速い流れと遅い流れの境目にある適水勢を好んでライズしますが、何度か釣られて学習すると流心の奥側の流下物だけを捕食するようになり、ライズ頻度が高くても簡単な釣りになることはあまりありません。

流心より手前が危険なことをよく知っているスレッからしに、何度も苦渋を飲まされた経験のあるポイントです。

ステージを変えた途端に



風が少し強く、水面を流れる小さなゴミも多く、ライズを繰り返しているヤマメはあきらかに水面の流下物も気にしているようすです。

まずはCDCスパークルダン#24でご機嫌をうかがってみましたが、鼻先をフライにつけたまま1mほど一緒に下っては、見切って定位置に戻っていく反応を数度得らえました。

地団駄を踏みたくなるような気持ちですが、忍野の釣りでは何ら珍しくはない、馴染みの光景です。

楽しい…。


フライへの反応は悪くないので、立ち位置を少しずつ下流にずらし、ラインが流れをまたぐ角度をクロスからアップクロスへと徐々に浅くしてアプローチを繰り返しましたが、スッポ抜けまででフッキングまではいたりません。

背後にあるブッシュの関係で、もううしろに下がることもできないので、フライをシンセティックウイングのRS2#22に結び変えることにしました。

正解みたいです。

フロータントを使用せず、アップクロスの位置から水面直下をドリフトさせると、ドラッグの掛かりはじめに、するどく追い食いするしぐさを見せます。

あきらかに、CDCスパークルダンと同じ精度のドリフトでもフライをくわえてくれそうな手応えになり、18時までに3尾のヤマメをフッキングすることができました。

使用タックル

ロッド:Epic FastglassⅡ 370 プロトタイプ
リール:Bauer SST-3
ライン:DT-3
リーダー:7ft 5X
ティペット:フロロカーボン6Xを7ft
フライ:#24CDCスパークルダン、#22シンセティックウイングRS2


3月21日



富士山くっきり! いかにも忍野日和に見えますが、非常に風の強い一日でした。

日中の気温が高くなる日も少しずつ増えていますが、風が吹いたり、陽がかげると一気に体感温度が下がるので防寒対策はまだ必要です。


意外に思われる方も多いかもしれませんが、忍野ではアップストリームのアプローチが有効な場合も少なくないと思っています。

画像の自衛隊橋上流の護岸上も、ロールキャストである程度の距離を投げられれば、アップストリームでのアプローチが有効なポイントです。

サイド・ジションからのアプローチのほうがライズまでの距離も近いのですが、足元にある流れのゆるい大きな淀みが曲者で、水面に置いたフライラインが下流に流れてくれず基点となり、フライを微妙に自分側の岸にスイングさせてしまうからです。

私はこの護岸の上を通るとき、上流で誰かがドライフライをキャストしている場合は、少し足をとめて流れ方を観察するようにしています。

橋の上からだとキャストしている当人が気付くのは難しい、「マイクロドラッグ」を理解しやすく、いい勉強になります。


右殺し


護岸のうえに立ち、さぁいよいよキャストしようかと思っていると、どんどん風が強くなってきます。

最初は少し間隔があいて突風が吹いていたのですが、すぐに止む間なく吹くようになってしまいました。

利き手側(右)からの強風で、距離のあるロールキャストでのアプローチがより難しい状況です。

アップストリームでの理想的なプレゼンテーションは、フライからフライラインまでが同じ流れの筋に乗って、同じスピードで自分に向かって流れてくることですが、右からの強風がラインを大きく左に押してしまいストレートラインの精度が出せません。

強風のなか何度もキャストし、何とかうまく落とせたプレゼンテーションでライズの主をしとめることができました。

ヒットフライは前日の夕方に反応のよかった#24CDCスパークルダン。

忍野で釣れた魚の撮影ができる場所は限られます

鐘ヶ淵堰堤



帰り際に鐘ヶ淵堰堤の浚渫箇所を見に行くと、大変なことになっていました。

いったい何尾のマスがライズしているのか数えられないほどに、水面がにぎわっています。

朝から晩まで、常に誰かがキャストしているのも納得の光景でした。

使用タックル

ロッド:Epic FastglassⅡ 476 プロトタイプ
リール:Bauer RX1
ライン:DT-4
リーダー:7ft6inc 4X
ティペット:フロロカーボン6Xを7ft
フライ:#24CDCスパークルダン

2020/3/26

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