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忍野ノート2020

VOL.01 3月15日釣行

佐々木岳大=文と写真
3月15日(日)に解禁した、忍草漁協管轄の桂川、通称「忍野」エリアの解禁日のようすをレポートします。


《Profile》
佐々木 岳大(ささき・たけひろ)
1974年生まれ。神奈川県南足柄市在住。ホームグラウンドは地元の丹沢など。C&Fデザイン社に勤務。マッチング・ザ・ハッチの釣りのほか、ドライフライ、ニンフを使った小渓流の釣りも得意としている。





忍野村は解禁前日に大雪に見舞われ、解禁日当日は天候に恵まれたものの、河原には残雪が残るコンディション。道路状況を考慮し、ゆっくりと午前10時頃に到着したが、道路の気温計は0℃。

寒いのは例年どおりですが、今年は足元の冷えが強そうです。(忍野村ではゴールデンウィーク後に冬用タイヤ規制となったケースもあるので、釣行の際にはお出かけ前に天気予報を確認しましょう。)



人気のメジャー河川、おまけに日曜日解禁ということもあり、最初にようすをみた臼久保橋(通称:自衛隊橋)の上下はものすごい数の釣り人でした。

しかし少し間ようすをみていると、落ち着かず移動を繰り返している人が多いような……。

どのみち入る隙間もないので、正午頃まで釣場全体を歩いてみました。

放流されたマスは群れでかたまっているようで、そのの前に立てない人たちが移動を繰り返しているようです。

かくいう私も完全にポイント難民の仲間入りをしてしまいました。


脱・ポイント難民!


午後1時30分臼久保橋から川を眺めていると、橋直下のポイントを釣っていたルアーマンが移動しました。

私もようやく水の近くまで到達です。

魚影は確認できませんが、水深のあるポイントなのでドライドロッパーのリグを組んでようすをみます。

30分ほどブラインドの釣りでお茶を濁していると、橋の上流を釣っていたグループがいつのまにか移動たようです。

何気なく立ち位置を10mほど上流に移すと……、脱・ポイント難民確定です!

対岸から川に大きく張りだしている木々の下、白っぽく見える魚体がゆらゆらと定位しているのを発見しました。

よく見ると1尾ではありません。

釣れるかどうかは別として、このような状況であればスリリングな忍野らしい釣りを楽しめるはずです。

マスは完全に浮ききってはいないので、少しだけ重量のある小さなニンフ用フックに巻いたミッジパターンをフロロカーボンのティペットに結ぶことにしました。

忍野のライズの釣りでは、完全な水面上だけではなく、水面直下攻略のシステムが釣果に大きく影響すると思っています。

比較的川幅があるポイントで、ロールキャストで太い流芯をまたぎ、対岸に視認性のないフライをとどめるという釣りのはじまりです。

重ためのニンフフックを使うメリットはスムーズな水馴染みだけでなく、ウエイトを入れていなくても着水時の波紋が少しだけ大きく、視認性のないパターンでも着水位置を把握しやすいことです。

フライの選択は正しかったようで、数投で結果がでました。

ガツッ!とあたりましたが、フッキングできずにバラし。しかも2尾連続です……。

少し前にひとつ上流のポイントに入れた、スクールの生徒の大塚さんはニジマスとヤマメを立て続けにキャッチしご満悦です。



完全に目の前の魚を散らしてしまいましたが、陽が傾きポイント全体を照らすようになると、小さなメイフライやストーンフライ、ガガンボなどが見られるようになり1尾の山女魚が水面直下に定位しライズを繰り返すようになりました。


フックサイズ#20に巻いたスパークルダンに結び変え、フライ先行になるようにラインのかたちを整えてフライを送り込むと、スッとフライの下に入ったマスが躊躇なく口を使ってくれました。

激しくにローリングして寄ってきた魚はヤマメで、なぜかチョット得した気分の2020年1尾目でした。



今後は


解禁日は独特の混雑っぷりでしたが、今後は禁漁に向けて、ハッチ状況もめまぐるしく変化しながら、徐々により楽しめるようになっていくと思われます。

忍野では毎月放流があり、季節が進むにつれ放流から時間のたったコンディションのよいマスの姿を見かける機会も増えるのではないかと思われます。



また今年は鐘ヶ淵堰堤の浚渫が久しぶりに行なわれ、どのような影響があるのかも見ていきたいところです。


使用タックル


ロッド:R.L.Winston Pure 7’6” #4
リール:Bauer RX1
ライン:DT-4
リーダー:7ft6inc 4X
ティペット:フロロカーボン6Xを6~7ft
フライ:#18スレッドをヘッドセメントでコーティングしたミッジパターン、#20スパークルダン(淡黄)

2020/3/20

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