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WILD LIFE

第20回 ラバーレッグ 編

まとめて取り付け、調整してカット

嶋崎 了=解説

テレストリアル、またはカディスのアピール力を高めるためにも効果的なラバーレッグ。径の細いタイプも多くラインナップされ、さまざまなドライフライに合わせやすくなりましたが、ここでは基本的な取り付け方を紹介します。

嶋崎了(しまざき・りょう)
1965年生まれ。江戸川区在住。フライ歴35年。
渓流を中心に、本流、湖もオールラウンドに楽しんでいる。
ティムコ社フライ用品開発担当として、『TMCバイス』、『TMCアジャスタブルマグネットボビン』、『Jストリーム』シリーズなど主要製品を数多く手がける。

Q ラバーレッグ取り付けの手順を教えてください。

テレストリアルやカディスにラバーレッグを取り付ける際は、大抵最後に留めることが多いと思います。その際、ラバーレッグを折り返してシャンクに固定し、その後左右のレッグとして振り分ける方法が、左右の位置、長さが調整しやすくおすすめです。

ここでは、カディスを例に左右2本の足を取り付ける手順をご紹介します。スレッドは5~6回転で固定し、ラバーレッグにスレッドが食い込むので、あまりきつく掛けなくても大丈夫です。きつく締めすぎるとレッグが暴れてしまいがちです。

まずは1本の折り返したスレッドの両端を持ち、スレッドに掛ける。ここではループ側が前方

そのままシャンクとスレッドの間にラバーレッグを滑り込ませ、軽く1~2回転ほどで固定

その後奥側に片方のレッグを回し、位置を調整

上から見るとこのような状態になる。ループの大きさは前足の長さを充分確保できるようなサイズにしておくこと。位置が決まったら、その後さらに5~6回転スレッドを掛けて、固定する

左右のラバーレッグを持って、同じ長さになるようにしてカット

前後のレッグをカットし、バランスが崩れていたら、この時点で微調整してもOK。伸縮性のある素材なので、引っ張れば細かい調整は現場でも可能

横から見た状態。シャンクと平行に取り付けられている

カディスではウイングの形状に応じて、前足よりも後足のほうがやや長いスタイル


2018/5/7

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これら無限の要素を取り入れて、自分で創造できるからこそフライタイイングは楽しいものです。
今号では佐々木岳大さんにドライフライの基礎を、嶋崎了さんにCDCの失敗しない扱い方を、中根淳一さんにキールフライのアイデアを、筒井裕作さんにホットグルーの使い方を教えていただきました。

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