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津留崎健「釣り人」をくすぐる写真

「魚の気持ちを知りたい」という原点

FlyFisher編集部=まとめ

プロの写真家を目指す若者やハイエンド・アマチュアの方を対象としたYouTubeチャンネル「写真大学」に、本誌表紙や巻頭グラビアなどでもおなじみ、津留崎健さん(写真右)が登場しました。30分超のロングインタビューです!


《Profile》
津留崎 健(つるさき・けん) 1960年、福岡県久留米市生まれ。釣りをさまざまな角度からとらえた作風で知られ、撮影フィールドは源流から海底までおよぶ。1990年、日本写真家協会奨励賞受賞。多誌の表紙、巻頭グラビア撮影を担当しながら、自然と釣りをテーマにした撮影や水を取り巻く写真制作に取り組んでいる。自身ももちろん熱心なフライフィッシャー。写真集「WATER GAMES」(つり人社、1994年)、「Catch & Release」(大栄出版、1997年)、「フライフィッシングの世界」(つり人社、1999年)、「幸福の森」(つり人社、2006年)、「絶景 日本の釣り」(つり人社、2014年)、「Tamagawa 東京ネイチャー」(つり人社、2015年)
●ウエブサイト:http://www.kentsurusaki.com/


インタビュアーは有名ミュージシャンのアルバムジャケット撮影などで知られる写真家の瀬尾浩司さん。

瀬尾さんも釣り好きということで、話は終始和やかに進んでいきます。





今や津留崎さんの代名詞とも言える半水面写真は、こんな「ハウジング」という機材を用いて撮影されています。

フライフィッシャーでもある津留崎さんの原点は中学生の時に初めて釣ったヤマメ。

しかし、当時の釣り雑誌に載っていた「お決まりのカット」を撮ることに違和感を抱き、「もっと魚を生き生きと写せるのではないか?」という原点の気持ちが、今も津留崎さんの芯となっています。

上京時の気持ちの盛り上がりは、聞いているだけでもワクワクします。

写真だけでなく、トークも上手な津留崎さん。過酷な撮影現場での裏話は引き込まれます。



『FlyFisher 2020 Mid Summer』号より。「生きた目をした魚」の写真は釣り人魂をくすぐります


さて、こちらは現在編集中の次号『FlyFisher』(10月22日発売)の浜名湖取材のようすです。



フラットを移動しながら撮影するために使用したのは子供用のゴムボート。

この上に機材を置き、津留崎さん自身が引っ張りながら撮影しています。

現場で膨らませるのは大変でした!

ちなみにこのゴムボートシステム、クリスマス島など海外の撮影でも使っているそうです。


そして、杉浦さんが釣ったクロダイをハウジングを使っての半水面撮影です。



よく見ると、津留崎さんの顔は水面についています。

息を止めて撮影。

こういう泥臭い仕事がクオリティーを担保していると改めて実感させられます。

まだまだ撮ってみたいアイデアがたくさんあるという津留崎さん。

どんな写真で私たちの心を動かしてくれるのか、一緒に仕事している編集者としても楽しみです。

2020/10/7

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【特集】ロッドティップで描く、トリックキャスト

プレゼンテーション時、さまざまな形状でラインを落とすためのキャストは「トリックキャスト」と総称されます。
日本での釣りで主に使われるのはアップストリーム、もしくはアップクロスでフライをナチュラルに流すためですが、これには長めのティペット、リーダーを使うことが有利だと多くの人が認めるところ。しかしそれだと、いかんせん取り扱いがとても難しい……。
というわけで、扱いやすい短めのリーダーシステムで、ある程度ナチュラルに流すことができるプレゼンテーションテクニックのあれこれを紹介します。 また前号に引き続き、エキスパートのマスの気持ち考察、「タイトループ」セクションではグラスロッド・メーカーへのインタビュー、グラス特有のアクションを味わうキャスティングのコツなどを紹介します。


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