水中に魚がいることの証明としてのヤッチーニンフ
今までのルースニングとは違うメソッド
FlyFisher編集部=写真と文《Profile》
佐藤 渉(さとう・わたる) 青森県黒石市在住。フライフィッシングクラブ・YIS会員。ホームグラウンドは自宅からも近い浅瀬石川。とにかく親切に教えて頂き、その人柄から佐藤さんの周りは常に楽しい空気に包まれていた
佐藤 渉(さとう・わたる) 青森県黒石市在住。フライフィッシングクラブ・YIS会員。ホームグラウンドは自宅からも近い浅瀬石川。とにかく親切に教えて頂き、その人柄から佐藤さんの周りは常に楽しい空気に包まれていた
この記事は2021年10月22日発売のFlyFisher MAGAZINE Mid Autumnにて掲載された「やはり、水中にはもっと魚がいた」を再構成したものです。
谷地田正志さんより継承したシステム
―― このシステムの特徴と成り立ちを教えてください
佐藤 この釣り方はマーカーを使ってニンフを沈める釣り方、ルースニングのひとつです。大きな特徴としてはマーカーの形、そしてその下をリードフライ、ドロッパーのダブルニンフにすることですね。
そもそもこの釣り方は、もう亡くなられてしまったのですが、秋田の谷地田正志さんという、私が師匠と呼ばせていただいている方に初めて習いました。
今では、谷地田さんに敬意を表して「ヤッチー式ダブルニンフ・システム」略して「ヤッチーニンフ」と呼ぶようになりました。
最初は市販のマーカーを使って楽しんでいたのですが、マーカーとダブルニンフが付いているため、何か違和感があってキャストがぎこちなくなっていたのです。それでマーカーを自分で作ってみようとフォーム材を削ったり丸めたりしてやっていましたね。
この日は雨の降る厳しい状況だったが、天候に関係なく釣っていく
ヒントとなった円錐ウキ
―― 現在の形のマーカーになるまで、試行錯誤はありましたか?
2021/12/10