LOGIN
WILD LIFE

【鳥取県/天神川水系、大山周辺河川】

釣行レポート2019年9月15日

松井伸吾=写真と文

鳥取の渓流を中心に活動するフィッシングガイド、松井伸吾さんによる天神川水系のレポートです。

《Profile》
松井伸吾(まつい・しんご)
兵庫県三田在住。1982年生まれ。山陰、北陸の渓流を釣り歩く。フライがメインだが、バスフィッシング歴も長く、ジギング、ワカサギなども楽しむ。山陰地区、特に鳥取のフライ、ルアーのガイドサービス「山陰トラウトフィッシング(STF)ガイド」を展開。バリバスフィールドテスター。

●松井さんの釣行レポート
<2019年8月31日 鳥取県/千代川水系>
<2019年9月3日 鳥取県/天神川水系>

9月中旬(9月15日ガイド釣行)の鳥取県天神川水系及び単独河川の状況のレポートです。

今回は前回のレポートと同じ鳥取県西部の大山(だいせん)周辺の天神川水系の支流と、同じく大山を源としている単独河川の状況になります。主に中流域の里川のヤマメ釣りになります。

天神川水系の支流



この日も水量は十分あり、ちょうどよい水位でした。水温も夏場に比べると落ちて、ヤマメ釣りをするには最適な水温になっています。

ただ時間帯は午前中の朝がオススメで、5時〜9時までが勝負でしょう。

当日はドピーカンの快晴だったので反応は午前中のみでした。

曇っていたり、小雨がぱらつくような状況であればお昼以降も十分チャンスはあります。


よい流れにはほとんど言っていいほどヤマメがついており、7寸〜8寸の体高のある幅広ヤマメが面白いように釣れます。

尺ヤマメを絞ってねらっていたのですが、予想と反してこのサイズが数多く釣れる状況でした。




ときおり尺クラスのヤマメの反応もありましたが、惜しくもフッキングには至らずでした。ただよい瀬には確実に尺ヤマメもストックしていましたので、今後も期待は持てます。



反応が多かったポイントは流れがやや強めの瀬でした。チャラ瀬でも反応はありますが、サイズが落ちます。

今年の天神川水系は本当にヤマメが多いように感じます。

大山周辺の単独河川



大山周辺の単独河川は数多くあり、そのほとんどにヤマメが生息しています。上流域、源流域はイワナになります。

放流は一切されていないため魚のストック量は天神川や千代川に比べると少ないですが、釣れれば本当に純潔無垢な美しい魚に出会えます(河川によっては昔に有志の方々が放流したアマゴの子孫が釣れるところもあり)。

また一級ポイントを見つければ高確率で尺ヤマメがいることが多いのも大山周辺の単独河川の特徴と言えます。


こちらも水量は適量で、よい流れがあればヤマメの反応はありました。

本当に綺麗なヤマメが釣れるので何度も足を運んでしまうことでしょう。

ちなみに単独河川は漁業の管轄はありません。無料で釣りはできますが、キャッチ&リリースを徹底していつまでも良いヤマメが釣れる釣り場にしていきたいです。


この日活躍したフライは前回のレポートと同じ浮力のある#8ライツロイヤルパターン。

天神川水系支流、単独河川ともに同じパターンで大丈夫でしょう。やはり大きめのバッタなどを意識したパターンが強いと思います。

これから9月下旬にかけては台風などの影響も出て、大きく動くことが考えられますので、魚の付き場が変わることが予想されます。

気温、水温ももうちょっと下がると思いますので、メイフライなどもハッチする可能性があります。#12、#14くらいのパラシュートも用意していくとよいでしょう。

●松井さんの釣行レポート
<2019年8月31日 鳥取県/千代川水系>
<2019年9月3日 鳥取県/天神川水系>

2019/9/25

つり人社の刊行物
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03 1,980円(税込) A4変型判132ページ
【特集1】引き出しを増やしあらゆる状況に対応するために… グレに効く1000%ウキ活用術 【特集2】各地の傾向と対策、特選ポイントを公開 冬こそアツいデカバン石鯛 ねらったところへ仕掛けを飛ばし、潮をとらえてグレの口もとへサシエを届け、釣り…
WILD LIFE
つり人社の刊行物
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03 1,980円(税込) A4変型判132ページ
【特集1】引き出しを増やしあらゆる状況に対応するために… グレに効く1000%ウキ活用術 【特集2】各地の傾向と対策、特選ポイントを公開 冬こそアツいデカバン石鯛 ねらったところへ仕掛けを飛ばし、潮をとらえてグレの口もとへサシエを届け、釣り…
WILD LIFE

最新号 2025年6月号 Early Summer

【特集】One Fly, One Soul 1本入魂のタイイング

釣れないフライはありません。しかし、より釣れやすい、より釣りやすいものは確実にあります。
「釣れやすい」とは、たとえば魚がエサと認識しやすいシルエットや姿勢をキャストごとにキープできることや、より刺激的な波動を常に発する構造のこと。 「釣りやすい」とは、たとえばキャスト中の空気抵抗が考慮され、スムーズにプレゼンテーションできることや、簡単には壊れない高い耐久性のこと。
そして、フライは最終的に美しいに越したことはありません。
これら無限の要素を取り入れて、自分で創造できるからこそフライタイイングは楽しいものです。
今号では佐々木岳大さんにドライフライの基礎を、嶋崎了さんにCDCの失敗しない扱い方を、中根淳一さんにキールフライのアイデアを、筒井裕作さんにホットグルーの使い方を教えていただきました。

また、中央アフリカ、ガボンでのターポンフィッシングの釣行レポートやポータブル魚道に関するインタビューなどもお届けします。


Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com

 

NOW LOADING