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マラブーで小魚を表現する

フリューを活かす「アオミドロ」のタイイング

野崎茂則=解説
水中を泳ぐ「アオミドロ」。小魚の泳ぎを表現するコツは、何よりもオーバードレッシングに注意すること

マラブーを使い続けて30年を優に超える芦ノ湖の住人、野崎茂則さん。シルエットを保つ範囲内で、できる限りマテリアルを少なくすることが、ストリーマーの泳ぎをよりリアルに演出するコツであるという。
この記事は2012年1月号に掲載されたものを再編集しています。

《Profile》
野崎 茂則(のざき・しげのり)
1941 年生まれ。神奈川県足柄下郡在住。芦ノ湖の畔にある「フィッシング・ショップ・ノザキ」のオーナーで、長年芦ノ湖の釣りを見ている。オリジナルパターンは「アオミドロ」のほか、黒のニンフ「ノザキスペシャル」が知られる。

釣れるから使うマテリアル

野崎さん考案のストリーマー「アオミドロ」は、現在も各地でトラウトを魅了し続ける芦ノ湖生まれのパターンである。独自のリトリーブ法「ノザキツイスト」との組み合わせによって、より本物に近い動きを見せるが、通常のリトリーブでも止めずに細かく引き続けることでそれに近い効果を得られる。

その動きは、フライをワカサギの群れの前に投入すると、群れがフライの動きに合わせて泳ぎ、ワカサギが仲間と勘違いするほど。
マラブーのみで巻かれたストリーマー「アオミドロ」。同系色を3つ以上使い、グラデーション(小魚の腹側を明るくし、背中側を暗くする)にすると水中では小魚のように見える。フリューの多いファイバーを選ぶことで、少ない本数でもしっかりとシルエットを作り、しなやかな動きを生み出す

※この続きは、月額700円+税で有料メンバー登録するとご覧いただけます。

2018/10/19

つり人社の刊行物
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初歩からのフライタイイング 2,750円(税込) A4変型判148ページ
本書は、これからフライタイイングを始めようとする人に向けた入門書です。 解説と実演は、初心者の方へのレクチャー経験が豊富な、東京のフライショップ「ハーミット」店主の稲見一郎さんにお願いしました。 掲載したフライパターンは、タイイングの基礎が…
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最新号 2023年12月号 Early Autumn

【特集】尖ってるドライフライ

今号では、編集部が「面白いな」と感じた渓流用のドライフライのタイイングと考え方を紹介します。取り上げるのは、パラシュートスパイダー、エルクファンタジィ、丹沢スペシャル、マジックバレット、里見パラシュート、ヨッパラ、特殊部隊の7本です。これらを並べてみると、みなさん気にかけているのは、耐久性、浮力の持続性だけでなく、「誘い」であることがわかります。水面の流れより遅く流れる、フライそのものが揺れる、マテリアルが揺れる、などさまざまですが、いわゆるナチュラルドリフト以上の効果を明確にねらっているものがほとんど。来シーズンに向け、ぜひ参考にしてください。
またウォルト&ウィニー・デッティ、ハリー&エルシー・ダービーに関するフライタイイングの歴史、そして、『The Curtis Creek Manifesto』(日本ではご存知、『フライフィッシング教書』として翻訳されています)の作者、シェリン・アンダーソンについても取り上げています。


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