LOGIN
ささきつりぐ

アマゾンに夢を追う。

名手のフライボックス【夷谷元宏】

夷谷元宏=解説

名手たちのフライボックスには、様々なヒントが隠されている。彼らがシーズンを通じて愛用しているフライパターンとともに、1軍フライをどのような時に使用しているかについても解説。今回は南米にも定期的に足を運んでいるという、夷谷元宏さんのボックスを紹介。
この記事は2018年<Early Spring>に掲載されたものを再編集しています。

《Profile》
夷谷 元宏(えびすだに・もとひろ)
1969年生まれ。千葉県浦安市在住。世界各国の釣り場を案内する旅行会社「トラウトアンドキング」を運営。自身もこれまで世界中の釣り場でロッドを振っており、海、本流、ウオームウオーターなど、さまざまなフィールドで多くの魚を追いかけている。
●トラウトアンドキング www.troutandking.com

アロワナやピラルクが相手

南米アマゾンで使うフライとなると、やはり大きく、派手なパターンがメインになる。昨年10月に行った際には主にピラルクねらいだったのだが、このボックスのバスバグやマウスなどのパターンで、アロワナを釣った。
アマゾン釣行用ボックス
ピーコックバスやアロワナなど、南米熱帯雨林の魚をねらうために準備したボックス。大型のストリーマーがメインだが、小さなドライフライやニンフも入っている。アマゾンでは美しい熱帯魚もたくさんいるので、それらを釣って観察するのも楽しい。何が出てきてもおかしくないという、夢とロマンがこの川にはある。それだけに、ボックスの中身も多彩になってゆく。


それらの大型魚はもちろんメインターゲットだが、なにしろ2000~3000種ともいわれる魚が棲んでいるのだから、釣り人にとっては興味の尽きないフィールドだ。小さなドライフライに出る魚も、日本ではお目にかかれないきらびやかな見た目で、楽しませてくれる。

ほぼ地球の反対側まで出かけていくだけの価値は、きっとあるはずだ。
マドラーヘッド・ストリーマー
●フック:がまかつ SC15
●ボディー:EPファイバー各色、フラッシャブー
●ヘッド:ディアヘア・オレンジ
浮力を持たせ、アピール度も高い。濁った流れでは引き波などの波動が、魚にアピールするようだ


クラウザーミノー
●フック:がまかつSC15
●ボディー: EPファイバー各色、フラッシャブー
アマゾンではバックテイルなどの天然素材を使うと、すぐピラニアにかじられて短くなってしまう。化学繊維でもかじられることはあるが、天然素材よりはましだ


2025/12/2

最新号 2025年12月号 Early Autumn

【特集】REAL REEL LOVE リールへの愛について

ご存知のとおり、フライリールの機能というのは多くの場合それほど重要ではなく「ただのイト巻き」という側面が大きく、それゆえ人がリールを気に入る背景には、極めて個人的で偏愛に満ちたストーリーが存在します。
それは、万人が認める美しく優れたものだけでなく、自分が触れて快適なものでよいはず。「美」よりも「快」。人生が滲み出る、リール愛のカタチを紹介します。

このほか、第3回を迎えた細かすぎる!タイイングのベイシックでは、パラシュートパターンを中心に解説。
天草・無人島のクロダイのサイトフィッシングや佐藤成史さんの魚の撮影法なども紹介します。


Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com

 

NOW LOADING