LOGIN
Bibury Court

渓流用と忍野用ノッテッドリーダー

「特集ラインシステム」補足編

佐々木岳大=写真と文


※各ラインシステムのイラストは『FlyFishier MAGAZINE 2021 Mid Summer号』(2021年7月発売)をご覧ください。

渓流は6フィート6インチのロッドで


短ザオ志向な私のトラウト全般用リーダーシステムは、全長=ロッド1本分のリーダー + ロッド1本分のティペットを基本としている。

ターンオーバーのさせやすさと、スラックラインのボリュームをコントロールしやすいテーパーのバランスがコンセプトで、6’6”のロッド用としては、ここ15年ほどはこのシステムに落ち着いている。

私が日常的に釣る地元の小渓流や沢は概ね狭く、対象魚は小さなヤマメなので、フライにドラッグのかかった状態では極端にフッキング率が悪くなる。ターンオーバーだけを優先したテーパーでは都合が悪いし、ドリフトに優位なだけのテーパーでも困る。

そんな矛盾になんとか折り合いをつけたいという考えからさまざまな模索を続けていた際、「上級者のためのトラウト・タクティクス / ジョー・ハンフリーズ著」に出ていたハーヴィー/ハンフリーズのテーパーを知り、それを使用しながら自分の都合のよいように改良して今日まで使い続けている。


ティペットにフロロカーボンを採用している理由はいくつがあるが、

① 張りがあるのでループに直進性を持たすことができる
② スタックメンディングでティペットを重ねた時に絡みづらい
③ ナイロンより1X太い強さでも存在感がうすい
④ ナイロンのように蜘蛛の巣でいつのまにかフライが消えることが無い

などが主な理由である。

これは個人的な趣向ではあるが、小渓流で使用するフライは、スタンダードでもパーマーでも厚く巻いたハックルフライが好みなので、スピンのしづらさも私的には重要な要素となっている。

またフロロカーボンを使用する際に注意したいのが、ナイロンとの結束強度の問題である。ナイロンにフロロカーボンという異なる素材を結束した際、フロロカーボンがナイロンを喰いちぎってしまった経験をお持ちの方も多いのではないだろうか?

そのため私はリーダーの中央付近、0Xナイロン部分に、2Xのフロロカーボンを継ぐ太いセクションで結束することにより、結束強度を確保するようにしている。


リーダーすべてをフロロカーボンにしない理由は、比重の軽いナイロン素材でバット部を構築することで浮力を期待することができるからである。また、ターンオーバーさせるプレゼンテーションを行なう際にも、パンチが強すぎず、柔らかくターンする点も気に入っている。

なお、このシステムは小渓流専用というわけではなく、里川や忍野などのフィールドでも使用している。

忍野は8フィートのロッドで


忍野でフタスジモンカゲロウや、大型のアトラクタードライフライの釣りをする際に使用しているリーダーシステムは、フライの空気抵抗に負けず、ドリフトよりは多少ターンオーバー性能に特化させたテーパーのハンドタイド・ホットバット・リーダーを使用している。


テーパーのオリジナルは、友人の現サイエンティフィックアングラーズ社長、ブラッド・ビーファスさんにもらったターンオーバー重視の12fフィートと6Xだが、私は4Xに改良し、さらに気持ち長いティペット部を継いでターンオーバー性能を殺し、ドリフトもさせやすいレシピで使用している。

私的な趣向だが、このような大型フライを忍野で使用する際は、極力アップストリームに近いプレゼンテーションで釣りたいと考えているので、適度な硬さと比重を感じさせる赤いアムネジアのバットセクションが、多少の嫌な向かい風ぐらいであれば直進性とターンオーバーを助けてくれるので重宝している。


オールマイティーに使うのに向いたシステムではないが、特定の使用用途に適したシステムを試行錯誤するのは純粋に楽しい。彼の在籍するラインメーカーが販売しているノットレス・リーダーにも強い興味を持っているので、機会があれば購入して使ってみたいと思っている。

このリーダーシステムは忍野において、8~9ftのロッドを使用する際にも使用している。

2021/10/20

最新号 2024年6月号 Early Summer

【特集】拝見! ベストorバッグの中身

今号はエキスパートたちのベスト/バッグの中身を見させていただきました。みなさんそれぞれに工夫や思い入れが詰まっており、参考になるアイテムや収納法がきっといくつか見つかるはずです。

「タイトループ」セクションはアメリカン・フライタイイングの今をスコット・サンチェスさんに語っていただいております。ジグフックをドライに使う、小型化するフォームフライなど、最先端の情報を教えていただきました。

前号からお伝えしておりますが、今年度、小誌は創刊35周年を迎えております。読者の皆様とスポンサー企業様のおかげでここまで続けることができました。ありがとうございます!


Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com

 

NOW LOADING