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「WET FLY SCHOOL」レポート 前編

in 山梨県・奈良子釣りセンター

FlyFisher編集部=写真と文

山梨県大月市の「奈良子釣りセンター」で11月25日、工藤淳さん、市村晃さんを講師に迎えたスクールイベントが開催。今回はフェイスブックで募った20名のフライフィッシャーが参加しました。ここでは、その模様を2回に分けてレポートします。

「Phase-D」のブランド名で、サーモンフライのタイヤ―としても活躍する工藤さん。今回は、これからウエットフライの釣りを始めてみたいという人へ向けて、タイイングと流し方についてのスクールを行ないました。
青森在住の工藤淳さん。シーズン中は奥入瀬川などのフィールドを中心に、ウエットフライの釣りを楽しんでいる。一番好きなフライは「クイーン・オブ・ザ・ウォータース」

当日は午前中、シルバーマーチブラウンを例にウイングなどの取り付け方を、午後には管理釣り場内のストリームエリアでフライの流し方を解説。

普段はドライフライの釣りをメインにしている参加者たちからは、ウエットフライのキャストやメンディングについても質問があり、それに応える形でレクチャーを行ないました。
「ウエットフライのキャスティングでは、ドライフライの場合と異なり、狭いループを作る必要はありません。ドロッパー・システムを使うことも多いので、広めのループで確実にターンさせて落とすほうがトラブルも少なく釣りができます」と解説する工藤さん

参加者から最も質問が多かったのは、流し方とメンディングについて。
ダウンクロスのウエットフライの釣りで行なうメンディングは、ドライフライのようにロッドティップでラインを弾くように行なうのではなく、ラインが置いてあるレーンを変えるために、全体を持ち上げるように置き直すのが基本となる。
ちなみに、近距離の場合は、ミャク釣りのようにサオ先を掲げ、手前のラインを持ち上げて流れをかわせばOK


この日レクチャーが行なわれたシルバーマーチブラウンや、バンチウイングのウエットフライ。
「実際の釣りでは、魚が掛かってちょっとバランスが崩れたフライのほうが釣れたりもします(笑) 最初から難しく考える必要はないので、まずはいつもの渓流でも、ウエットフライの釣りに親しんでみてください」


普段の釣りは8割がウエットだという工藤さん。この日もスクールの参考になればと、普段使っているフライボックスを持参。
「ウエットフライは綺麗でタイイングも楽しいのですが、何よりもフライとして”釣れる”ということを意識しています。魚が掛かった時も壊れにくいことも重要です。フルドレッシングのサーモンフライはまた別ですが、オーダーを受けて製作するウエットフライも、実際にお客様に使ってもらうことを考えて巻いています」

ウエットフライのタイイング歴は30年以上。現在「Phase-D」の名前で販売している。
「沢田賢一郎さんが主催していたサーモンフライのコンテストに出始めたのがきっかけで、ウエットフライの世界に入ってしまいました。最初はあまり釣れなかったのですが、徐々に魚が掛かるようになってきてからは、タイイングも釣りも、どんどん楽しくなりました」


このほか、イベントではポンドでの早掛け大会やバーベキュー、ロッドの試し振りなども実施。次回のレポートでは、市村晃さんの「管理釣り場の必釣パターン」について紹介します。

イベントではバーベキューも。もちろん好きな時に釣りを楽しんでもOK

このほかティムコ社やバンブーロッド・メーカー「Outdoor division EST」のロッドの試し振り会も実施

2017/12/4

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瀬戸際の渓魚たち 増補版 西日本編 本体2,500円+税 A5判カラー256ページ
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最新号 2020年12月号 Mid Autumn

特集
共鳴するウエットフライ
エキスパートが実践していること

 今号の特集はウエットフライ。十人十色、という言葉がこれほどマッチするフライフィッシングはないかもしれません。エキスパートたちには「この釣りを始めたきっかけ」から、今実践しているテクニックまで、さまざまな質問をぶつけてみました。すると、実は似たような釣り方をしていることも少なくない、ということに気づかされました。
 先般22年ぶりの復刊となった、佐藤成史さん著『瀬戸際の渓魚たち』。Special Topicsと題しまして、阿武隈高地の天然イワナについて現状を取材してきました。日本列島形成の背景をもとに浮かび上がってきたのは、イワナたちの「山越え」という仮説。人類の営みと比べたら気の遠くなるような時間をかけて脈々と受け継がれてきたイワナたちの「血」。そんな歴史を感じることのできる幸福と、現状への警鐘があぶり出されています。
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