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フライフィッシャーNo.296 お詫びと訂正

「愛しきハックルケープ」の後日談

FlyFisher編集部=写真と文

現在発売中のフライフィッシャーNo.296 P.102から始まる「愛しきハックルケープの魅力を整理する」という記事内にて誤りがありました。

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P.102のホワイティング博士がニワトリを抱いている写真の説明(キャプション)が「ブラウンのルースター」となっていますが、正しくは「コック・デ・レオンのルースター」でした。


P.112のチャイニーズハックルのカラー名、右列の「ハニーダン」が正しくは「ファーネス」、もしくは「コッキーボンデュ」。左列1番上の「ジンジャー」が正しくは「ハニー」です。

読者ならびに関係者の皆様にご迷惑をお掛けいたしました。

誠に申し訳ありませんでした。

ここに訂正してお詫び申し上げます。

雄鶏の尾羽は何と呼びますか?


また、同記事中の表現について追加で調べたところ、ぜひ補足したい情報も入手したので、ここに掲載させていただきます。

ニワトリの尾羽は「スペイ」ではない



これはP.103に掲載したニワトリのイラスト(上)についてのご指摘です。

雄鶏のどの部位がどのハックルになるかを簡易的に記したものですが、まず部位として説明するなら、ネック、サドル、テイルとすべきでした。

また、マテリアルとしてのハックルの名称であれば、ネックハックル、サドルハックル、スペイハックルとすべきところを、それぞれ「ハックル」という言葉を省略して掲載してしまいました。

申し訳ありませんでした。

ここでは、「スペイハックル」は、ポール・シュムクラーの書籍をはじめ多くのフライ関連の書籍にも見られるので、一般的な名称と判断しました。

しかし、尾羽はシュラッペン(schlappen)と呼ぶ、という指摘もあり、ハックルに詳しい方々にそれとなく「雄鶏の尾羽を何と呼びますか?」と質問させていただき、さらに調査を行ないました。

結論としてはスペイハックルもシュラッペンも両方通用するというのが、一応の正解のようです。

ただし、海外のネットを検索するといろいろ見えてくることもありました。

まず「schlappen feathers」と検索してみると、マテリアルとしての雄鶏の尾羽が相当数ヒットします。

次に「spey hackle」と入力すると、シュラッペンの画像も散見されます。

しかしややこしいのは、ホワイティング社の商品の名称としての”スペイハックル”を差す場合と、さらに”スペイフライのハックル”を差す場合がある、ということです。

わかりにくいですが、後者はたとえば「スペイハックルには何を使えばいいの?」「シュラッペンがおすすめだよ」といった感じで使われています。

つまり「スペイハックル」という言葉の意味は、雄鶏の尾羽であり、商品名であり、フライの部位であると、私たちが調べただけでも3つあるということです。

今後小誌では混乱を避けるため、雄鶏の尾羽は「シュラッペン」で統一していきたいと考えています。


調べていく過程は、cocktail(コックテイル)がカクテルになった由来や、schlappenはドイツ語でスリッパの意味らしい、などいろいろな寄り道があり、楽しいものでした。

ご指摘いただいた方々と、私たちの質問にお答えいただいた方々に感謝いたします。

ちなみにホワイティング社でリリースされている「スペイハックル」 は、シルキーというニワトリ(烏骨鶏)のハックルです。

2020/8/17

つり人社の刊行物
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瀬戸際の渓魚たち 増補版 西日本編 本体2,500円+税 A5判カラー256ページ
1998年刊行の幻の名著が2020年の視点も加筆されて、復刊です。 フィッシングライターとして現在も活躍する佐藤成史さんのライフワーク、人間の活動などにより生息場所を狭められる渓流魚たちを追いかけ写真に収めた貴重な記録。 インターネット前夜…
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最新号 2020年12月号 Mid Autumn

特集
共鳴するウエットフライ
エキスパートが実践していること

 今号の特集はウエットフライ。十人十色、という言葉がこれほどマッチするフライフィッシングはないかもしれません。エキスパートたちには「この釣りを始めたきっかけ」から、今実践しているテクニックまで、さまざまな質問をぶつけてみました。すると、実は似たような釣り方をしていることも少なくない、ということに気づかされました。
 先般22年ぶりの復刊となった、佐藤成史さん著『瀬戸際の渓魚たち』。Special Topicsと題しまして、阿武隈高地の天然イワナについて現状を取材してきました。日本列島形成の背景をもとに浮かび上がってきたのは、イワナたちの「山越え」という仮説。人類の営みと比べたら気の遠くなるような時間をかけて脈々と受け継がれてきたイワナたちの「血」。そんな歴史を感じることのできる幸福と、現状への警鐘があぶり出されています。
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