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ささきつりぐ

マシュマロ大好き!

フライの雑誌さん、面白いです。

FlyFisher編集部=写真と文


今回の「フライの雑誌」の特集は、「シマザキ・マシュマロ・スタイル」です。私も編集者として島崎憲司郎さんとお付き合いいただいていますが、今回のマシュマロ特集、楽しく読ませていただきました。

なぜなら、私もマシュマロの大ファンだからです。

バックファイヤーダンやヘアラーバなどもバリバリ使っていますが、マシュマロピューパ(フライの雑誌さんでは「正調マシュマロピューパ」と表現されています)も相当お世話になっています。


写真は島崎さんご本人からいただいた、正調な「正調マシュマロピューパ」。自宅のタイイングデスクの上に飾らせていただいてます


私はマシュマロピューパを完全にウエットフライとして使っています。スイングさせたり、レーンに沿って縦に送り込んで、チョンチョンと……。別にカディスの状況じゃなくても、関係なく釣れる印象です。


世にすばらしいフライタイヤーはたくさんいらっしゃいますが、私が僭越ながら島崎さんのフライに魅かれる理由は膨大な知識に裏付けられた「ぽさ」、というか「見立て」です。

虫っぽい、エサっぽい、そして、フライっぽい。


こういういい感じのモサモサにならないんです


こうすれば、虫の羽根っぽく見えるとか、ソラックスで使った素材をアブドメンにも少し使うことで、本物らしいまとまった印象になる、とか、時にはミュラー・リヤー錯視(矢印の向きによって直線の長さが違って見えるアレです)的なことまで盛り込んでフライを巻いていらっしゃいます。

なにか特定のものを厳密に模すのではなく、(人間も含めた)生き物の認識というフィルターをとおして自然を再構築して、それをフックの上に表現する、という感じ。「正調ピューパ」のアブドメンのオリジナルカラーがグレーというのも好きです。

以前、私が巻くマシュマロピューパが島崎さんが巻いたもののようにお尻の部分がシュッとすぼまらないのを「どうすればよいのでしょうか?」と相談した時、「エアロドライウィングを結んだイトを少し余らせればそれっぽく見えるんだよ」と教えていただきました。

たった数mmイトを余らせるだけですが、フライの見栄えがまったく違いました。

こういう考え方にシビれます。


作ったアブドメンをこのようにウレタンチューブに入れておくとクセがついていい感じになるとも教えていただきました


今号の「フライの雑誌」。


画像をクリックすると「フライの雑誌社」ウエブサイトにジャンプします

あまりに共感してしまったので、勇み足的に書いてしまいました。

失礼いたしました!(滝)

2019/11/2

つり人社の刊行物
初歩からのフライタイイング
初歩からのフライタイイング 2,750円(税込) A4変型判148ページ
本書は、これからフライタイイングを始めようとする人に向けた入門書です。 解説と実演は、初心者の方へのレクチャー経験が豊富な、東京のフライショップ「ハーミット」店主の稲見一郎さんにお願いしました。 掲載したフライパターンは、タイイングの基礎が…
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最新号 2023年12月号 Early Autumn

【特集】尖ってるドライフライ

今号では、編集部が「面白いな」と感じた渓流用のドライフライのタイイングと考え方を紹介します。取り上げるのは、パラシュートスパイダー、エルクファンタジィ、丹沢スペシャル、マジックバレット、里見パラシュート、ヨッパラ、特殊部隊の7本です。これらを並べてみると、みなさん気にかけているのは、耐久性、浮力の持続性だけでなく、「誘い」であることがわかります。水面の流れより遅く流れる、フライそのものが揺れる、マテリアルが揺れる、などさまざまですが、いわゆるナチュラルドリフト以上の効果を明確にねらっているものがほとんど。来シーズンに向け、ぜひ参考にしてください。
またウォルト&ウィニー・デッティ、ハリー&エルシー・ダービーに関するフライタイイングの歴史、そして、『The Curtis Creek Manifesto』(日本ではご存知、『フライフィッシング教書』として翻訳されています)の作者、シェリン・アンダーソンについても取り上げています。


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