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WILD LIFE

Local Flies11:東北の渓流用フライ-05

熊谷顕さんの6本

岡村享則、長谷川靖哲= 写真
熊谷 顕(くまがい・けん)
宮城県在住。仙台市を拠点にするフライフィッシングチーム、SHAKU HUNTERに所属する。メインフィールドは宮城県内および近県の渓流で、20~30歳代で構成されたチーム員どうしの交流も活発。

アダムス風 パラシュート



 6月頭、イワナ釣りの最盛期に入った頃から、ブラインドでの釣り上がり時のスタメンとして使用。宮城は、谷が深いダークな川も多いので、ポストは現場で長さを調整できるよう長めに付けておき、気持ちアイ寄りに巻くのが好み。


・フック……TMC100 #12
・スレッド……8/0・ダークブラウンもしくはグレー
・テイル……コックデレオン シルバーサドル ミディアムパルド
・ボディー……スーパーファインダブ・グレー
・ポスト……エアロドライウィング
・ハックル……コックサドル・グリズリー、コーチマンブラウン


ピーコックパラシュート



 初夏から盛夏のテレストリアルパターンとして使い勝手がよく、山岳渓流のイワナ釣りで活躍する。全体を真っ黒にせず、ブラウンのマテリアルを混ぜることで、より昆虫っぽいファジーな雰囲気が出るよう意識している。


・フック……TMC100 #12
・スレッド……8/0・ダークブラウン
・テイル……ムース・ボディーヘア
・アブドメン……グースバイオット・ブラウン
・ソラックス……ピーコックハール
・ポスト……エアロドライウィング
・ハックル……コックサドル・コーチマンブラウンまたはダークダン


マシュマロアイリスカディス



 ループさせたウイングで視認性と浮力を確保。釣り上がりでも使いやすい。レッグに使用したパートリッジが、より虫っぽさを演出してくれる。ほかのパイロットフライが見切られた場合、最初にチョイスすることが多いかも。

・フック……TMC2487 #14
・スレッド……8/0・オリーブダン
・アブドメン……シマザキマシュマロファイバー
・ウイング……エアロドライウィング・ホワイト(またはズィーロン)
・ソラックス……ヘアズイヤー
・レッグ……パートリッジ


チョットアルバート




 ファットアルバートを小さく巻いたチョットアルバート。低番手の釣りでもフライが回転しにくく、投げやすい。フォーム材を3枚重ねたことで、濡れても沈みにくいので手入れが楽。夏のイワナや、荒雄川のニジマスはこの手のフライがよく効く。


・フック……TMC100 #12
・スレッド……8/0・ダークブラウン
・ボディー……フォーム材 ブラウン・タン
・ウイング……エアロドライウィング(またはズィーロン)
・インジケーター……パラポスト・ホワイト
・レッグ……ラバーレッグ


エルクヘア・カディス



 オーソドックスなエルクヘア・カディスのウイングに、パラポストをループ状にして巻き付けたパターン。主に暗い川や、悪天候時など、フライが見えにくい状況で使用。強い流れの中でも高い浮力を提供してくれる。


・フック……TMC100 #14
・スレッド……8/0・タン
・ボディー……ポッサム
・ボディーハックル……コックサドル
・ウイング……エルクヘア
・インジケーター……パラポスト・ホワイト


フェザントテイル&パートリッジ



 普段はあまり出番はないが、必ずフライボックスに入れておくフライ。ドライフライに反応しない魚や、ほかの渓流が禁漁になった後の荒雄川(特別遊漁期間)の、ピンポイントで粘る釣りでも活躍。パートリッジは2回ほど軽く巻く。いざとなればショットを付けてニンフ的に使うこともある。


・フック……TMC100 #16
・スレッド……8/0・ダークブラウン
・ボディー……フェザントテイル
・リブ……ゴールドワイヤ
・ハックル……パートリッジ




























2022/6/3

つり人社の刊行物
初歩からのフライタイイング
初歩からのフライタイイング 2,750円(税込) A4変型判148ページ
本書は、これからフライタイイングを始めようとする人に向けた入門書です。 解説と実演は、初心者の方へのレクチャー経験が豊富な、東京のフライショップ「ハーミット」店主の稲見一郎さんにお願いしました。 掲載したフライパターンは、タイイングの基礎が…
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最新号 2024年12月号 Early Autumn

【特集】マスのきもち

朱鞠内湖のイトウ、渓流のヤマメ、イワナ、忍野のニジマス、九頭竜川サクラマス本流のニジマス、中禅寺湖のブラウントラウトなど、それぞれのエキスパートたちに「マスのきもち」についてインタビュー。

色がわかるのか、釣られた記憶はいつ頃忘れるのか、など私たちのターゲットについての習性考察していただきました。

また、特別編として、プロタイヤーの備前貢さんにご自身の経験を、魚類の研究に携わる、棟方有宗さんと高橋宏司さんに科学的な見地から文章をいただいています。

みなさんの情熱が溢れてしまい、今号は16ページ増でお届けします。

「タイトループ」セクションでは国内のグラスロッド・メーカーへの工房を取材。製作者たちのこだわりをインタビューしています。


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