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海人スタイル奄美

大型レイクトラウトねらいのシステム

「特集ラインシステム」補足編

森岡正=写真と文


※各ラインシステムのイラストは現在発売中の『FlyFishier MAGAZINE 2021 Mid Summer号』をご覧ください。


キールフライで底をトレース


メインロッドは15フィート#10を使っている。選択理由としては重く、大きめのキールフライ(8~10cm)をカケアガリの奥へ遠投し(30~40m以上)、しっかりとターンさせてからカウントダウン(60~120秒)をして底までフライを落としたいと考えているからである。一見ヘビータックルかと思われるかもしれないが、湖の沖、そしてベタ底にいる大型レイクに的を絞りこのタックルとなった。



そして5月やワカサギが接岸している年は13フィート#8,9,10の出番となる。遠投能力はやや落ちるが、手前もきっちり探れる利点がある。ワカサギ接岸時は手前までレイクが寄っているのでこのタックルで対応している。

ラインはバリバス3セクションスペイヘッド(廃盤品)#8,9と# 9,10(どちらもボディー後方1.2mカット+シンクティップ3~6)の全長約11m前後を、その時の状況で使っている。無風あるいは微風時は#8,9を、風の強い日または向かい風には#9,10を選択ししている。
このラインは遠投能力が高く、きれいにカケアガリの形で沈んでくれるため現在もベストだと考えている。

残念ながら廃盤なので、代わりになるラインとしてはティムコSAアトランティックサーモン朱鞠内湖スペシャルであろう。全長が1m短いのだが、チェンジャブルティップで先端がタイプ3と6で選べ、重さも遠投能力も同じであった。ボディーをインター+先端タイプ6でも問題なく投げられたので前者のラインを消耗、紛失してからの出番になると思っている。

ランニングラインの接続にはスイベル




ランニングラインはティムコエアロシューター28LB。このランニングラインは細くイトフケがすぐに取れるので好んで使っている。湖によく馴染み、流れや小さなアタリも感じやすいと思っている。

ランニングラインのヨレ防止としては、スペイヘッド後方にNTパワースイベル(#7)を着けている。これでヨレはなくなり1日快適に釣りができる。 スイベルとランニングラインはダブルクリンチノット、これで強度も問題なく釣りができ、破損や断裂は一度もない。

投げ方は一度水面に折り畳むシューティングスペイで投げている。確実に遠投して、リーダーとティペットがまっすぐに落ちるように心がけている。そして水面を荒らさぬようにゆっくりロッドを振るのがコツだ。

リトリーブはその時の魚の活性に合わせていろいろ変えて行なっている。通常のスピードでテンポよく始めてからようすをみて、ダメならスローなリトリーブや不規則に動かすなど、単調にならないようにするとよい結果に繋がると思っている。

2021/9/16

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初歩からのフライタイイング 2,750円(税込) A4変型判148ページ
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最新号 2023年12月号 Early Autumn

【特集】尖ってるドライフライ

今号では、編集部が「面白いな」と感じた渓流用のドライフライのタイイングと考え方を紹介します。取り上げるのは、パラシュートスパイダー、エルクファンタジィ、丹沢スペシャル、マジックバレット、里見パラシュート、ヨッパラ、特殊部隊の7本です。これらを並べてみると、みなさん気にかけているのは、耐久性、浮力の持続性だけでなく、「誘い」であることがわかります。水面の流れより遅く流れる、フライそのものが揺れる、マテリアルが揺れる、などさまざまですが、いわゆるナチュラルドリフト以上の効果を明確にねらっているものがほとんど。来シーズンに向け、ぜひ参考にしてください。
またウォルト&ウィニー・デッティ、ハリー&エルシー・ダービーに関するフライタイイングの歴史、そして、『The Curtis Creek Manifesto』(日本ではご存知、『フライフィッシング教書』として翻訳されています)の作者、シェリン・アンダーソンについても取り上げています。


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