フィールドレポート【岐阜県・蒲田川】
2018.3.5
稲田秀彦=情報提供 蒲田川の代表的なエリアでもある、メガネ橋周辺の流れ2018年3月に解禁した蒲田川。解禁当初からドライフライの釣りが楽しめるフィールドとして人気ですが、今年のスタート模様、さらに今後の展望などをレポートします。
《Profile》
稲田 秀彦(いなだ・ひでひこ)
1972年生まれ。長野県安曇野市在住。信州の川を中心に、本流から源流まで幅広いフィールドで釣りを楽しむ。例年シーズン初期には犀川のウエットフライの釣りや、蒲田川のドライフライ・フィッシングに通う。
稲田 秀彦(いなだ・ひでひこ)
1972年生まれ。長野県安曇野市在住。信州の川を中心に、本流から源流まで幅広いフィールドで釣りを楽しむ。例年シーズン初期には犀川のウエットフライの釣りや、蒲田川のドライフライ・フィッシングに通う。
状況
今年の解禁日は、当日の午前中まで春の嵐により降り続いた雨の影響で、増水とニゴリにより大変厳しいスタートとなったようだった。解禁日に訪れた友人からの情報では、あまりよい話が聞けず、少々不安を残しつつも出掛けてきた。私が訪れた3月3日には増水もニゴリも落ち着きを取り戻し、逆に例年よりも減水気味となっていた。朝8時ころに蒲田川の中間地点にあたるメガネ橋の下流から入渓して、ライズを捜しながらドライフライで反応を探りつつ、釣り上がっていく。
解禁初日の増水とニゴリが落ち着いた蒲田川の流れ。やや減水気味
温泉地の中を流れる蒲田川では、雪景色の中でもメイフライがハッチする
入渓した時間が少し早かったこともあり、まだメイフライのハッチがなく、魚からの反応もないまま時間が過ぎていった。しかし9時を回る頃から少しずつ#16~18サイズのシロハラコカゲロウが姿を見せ始め、それと同時に先ほどまで無反応だった流れの中でライズがスタート。
この日はやや小ぶりな魚が多かったが、今後3月中旬からはコンディションのよい良型の魚たちが、たくさん水面を割ってくれるはず
この日初めてライズの釣りを楽しめたのは、メガネ橋のやや下流にある比較的浅いプール。コカゲロウを意識した#16前後のパラシュートやCDCダン、クリップルダンなどを使い、ヒラキを中心に数尾のヤマメの姿を見ることができた。
約1時間程でハッチも終わりライズも終了となったが、一度スイッチの入った魚たちは水面を意識しているらしく、その後は目立ったライズがなくてもブラインドフィッシングでフライに反応する魚も出てきた。
ブラインドフィッシングでも、メイフライのライズの釣りにも対応できるクリップルパターンを多用
タックルシステム
タックルはドライフライで釣ることをメインに考え、8フィート前後で#2~3を用意。ラインはフローティグ、リーダーは5~6X・9~12フィート、ティペットは7X・4~6フィートを接続している。
(全長で15~18フィートのシステムを結ぶフライに合わせて使用)
釣行データ
●釣り人……稲田秀彦(長野県安曇野市)●日時……2018年3月5日
●天候……無風快晴(朝の気温0℃、日中13℃ 水温12℃)
●場所……岐阜県・高原川支流蒲田川(C&R区間)
今後の展望
解禁から数日は天候の安定しない日々が続き、ハッチも安定せず、ライズもまばらな状況ではあった。今年の解禁当初のC&Rエリアも水量が少ない状況にあったが、これから徐々に水量が増え、3月の後半から4月の上旬になればハッチも安定していくとみられる。シロハラコカゲロウの他に、フタバコカゲロウやマエグロヒメフタオカゲロウ、エルモンヒラタカゲロウなどといった虫の流下が増え、今後は痩せていた魚も一気にコンディションがよくなっていくと思う。
解禁当初は20㎝前後の魚が多かったが、尺を超えるイワナやヤマメもキャッチできるチャンスが増えると思っている。
2018/3/8