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ウエットフライをテイルから送り込む釣り

菅野施公詞さんはスイングではなく、流れに沿うように置き、フライを流す。そのコツや考え方とは

編集部=文と写真
Profile 菅野施公詞(すがの・せいじ)

神奈川県在住。山梨県桂川がホームグラウンド。タイイングデモやスクールなども積極的に行なっている。「ウエットフライの釣りってある意味とっつきにくいかもしれないんですけど、敬遠している方が思っているほど、大したことをやっていないんです。やる気がある魚がいる場所にフライが入れば勝手に食ってきます」

 

 

魚との位置関係のイメージ図

flyfisher photo

フライは直線的に送り込むのが基本。キャストしてメンデイング。その後ロッドを倒してフライを流す。メンデイングはあくまでもラインを整えるためで、誘いはかけないイメージ。

 

 

テイル側から見られることが前提のウエットフライ

菅野さんのフライの特徴は、厚めのテイルとテント型に取り付けられた、いわゆるホリゾンタルウイング。下からの水流を受け、浮上させやすい形状でもある。

 

 

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ドロッパーとリードフライのサイズ比較。基本的にドロッパーはリードよりも大きめをセレクト。ドロッパーが下からの水流を大きく受け、リードフライを浮き上がらせる、というイメージも持っている。「イマージャーを演出するというか、魚の本能なのでしょうね。底から浮上するものに対してものすごくよく反応します」

 

 

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主にドロッパーとして使用するフライ群。それぞれ後ろから見ると、ウイングだけでなくテイルも幅を持たせていて、いかにも水を捉えそうなボリュームになっている。この構造はフライが水中で水平姿勢を保つことにもひと役買っている

 

 

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比較的小型のリードフライ群。こちらもホリゾンタルウイング。水平をキープしたウエットフライは、真後ろから見るとゲイプも目立たず非常に虫っぽい。基本的なサイズ感は「大きすぎず小さすぎず」。フライの浮上はヒラタ系のメイフライを意識しているので、アイからテイルの先まで全長2.5cm ほど

 

 

 

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今号は「水中の釣り」の特集です。ウエットフライ、ニンフ、湖のストリーマーと14人の考え方と釣り方、そしてシンキングラインのカタログを掲載しています。
現在、単純に「ウエットフライの釣り」と使うフライの種類で釣り方をカテゴライズすることができなくなってきました。そこで、名手たちに実際に行っている釣り方とそれぞれの考え方をお聞きしたところ、「スイングの釣り」に対して「縦の釣り」と大きく2つに分けたほうがイメージしやすいことが見えてきました。さらには「縦の釣り」も「送り込みの釣り」「ナチュラルの釣り」「トレースの釣り」など微妙に違うメソッドが確立されているようです。
ニンフはルースニングとヨーロピアンニンフィングの考え方、そしてルースニングとアウトリガーのハイブリッドとも呼べるような「ヤッチーニンフ」、湖では、底ベタを釣るレイクトラウトフィッシングを取り上げました。
また、前号で反響が大きかっったゲーリー・ラフォンテーンの「The Dry Fly」についての各エキスパートの感想記事にもページを割いています


2023/7/14

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最新号 2023年12月号 Early Autumn

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今号では、編集部が「面白いな」と感じた渓流用のドライフライのタイイングと考え方を紹介します。取り上げるのは、パラシュートスパイダー、エルクファンタジィ、丹沢スペシャル、マジックバレット、里見パラシュート、ヨッパラ、特殊部隊の7本です。これらを並べてみると、みなさん気にかけているのは、耐久性、浮力の持続性だけでなく、「誘い」であることがわかります。水面の流れより遅く流れる、フライそのものが揺れる、マテリアルが揺れる、などさまざまですが、いわゆるナチュラルドリフト以上の効果を明確にねらっているものがほとんど。来シーズンに向け、ぜひ参考にしてください。
またウォルト&ウィニー・デッティ、ハリー&エルシー・ダービーに関するフライタイイングの歴史、そして、『The Curtis Creek Manifesto』(日本ではご存知、『フライフィッシング教書』として翻訳されています)の作者、シェリン・アンダーソンについても取り上げています。


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