LOGIN
Little Bell

富田晃弘さんのラインシステム

同じ対象魚をねらうのでも場所が違えばフライと釣り方が違います。おのずとラインシステムも変わります。ここでは富田晃弘さんの渓流(ドライフライ)のシステムをご紹介します

富田晃弘=写真と文
Profile 富田晃弘(とみた・あきひろ)

熊本県在住。良型を引き出すフライは主にスペントパターン。アブドメンにはフォーム材を使いボリュームを出し、ウイングポストは主にCDC。認性と投射性を両立。このフライの凄みについては機会を改めて紹介したい。

 

 

川幅30mの本流で大型ヤマメをドライで出すためのナチュラル・ロングドリフトを目差したシステム

flyfisher photo

ここで紹介するのは本流域の瀬やプールで使うシステムだ。川幅が約30mといっても、じっさいにねらう距離は5~10m。そうでなければ複雑な流れにラインを引っ張られ、ナチュラル・ロングドリフトは難しく、もし魚が出てもフッキングが難しいと思っている。

水深は実際に測ったことはないが0.5~5mだろうか。その川底からヤマメを浮上させるためには、ヤマメにとってその労力に見合ボリュームのフライが必要であると考えている。フックサイズ#12以上でシルエットの大きいスペントパターンが多くなる。それをパラシュートにすることで、激流の瀬の中でも浮力が保たれ、それでいて水面下にボディーを見せてアピールすると考えている。また、魚もおそらく下流へ移動し(流され?)ながら浮上してくることも少なくないはずだし、どこから出てもおかしくないようなポイントは、できるだけ長いナチュラルドリフトが効果的だと思っている。

 

 

 

※この続きは、月額700円+税で有料メンバー登録するとご覧いただけます。

 

※以下の本誌からもご覧いただけます

書影をクリックするとアマゾンのサイトへジャンプします。

FlyFisher2021年Mid Summer

【特集】名手たちのリーダー&ラインシステム図鑑 渓流、本流、湖、ソルト、温水。47人の工夫とこだわり。

この釣りではとかくフライパターンに注目が集まりがちですが、フライを魚に届けるためのリーダー、ラインシステムも非常に大切な要素です。同じ対象魚をねらうのでも、フィールドが違えばフライと釣り方が違います。そしておのずとラインシステムも変わります。特に対象魚のバリエーションが広がり続ける中、名手たちの現時点でのシステムを整理してみました。ほか、朱鞠内湖のイトウの魅力、そして’マッドサイエンティスト’、ゲーリー・ラフォンテーンの名著『The Dry Fly』の第1章を掲載しています。


2023/4/6

最新号 2025年12月号 Early Autumn

【特集】REAL REEL LOVE リールへの愛について

ご存知のとおり、フライリールの機能というのは多くの場合それほど重要ではなく「ただのイト巻き」という側面が大きく、それゆえ人がリールを気に入る背景には、極めて個人的で偏愛に満ちたストーリーが存在します。
それは、万人が認める美しく優れたものだけでなく、自分が触れて快適なものでよいはず。「美」よりも「快」。人生が滲み出る、リール愛のカタチを紹介します。

このほか、第3回を迎えた細かすぎる!タイイングのベイシックでは、パラシュートパターンを中心に解説。
天草・無人島のクロダイのサイトフィッシングや佐藤成史さんの魚の撮影法なども紹介します。


Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com

 

NOW LOADING