杉浦雄三さんのクロダイ用ラインシステム
名手は何を気にしてどのようにラインを組んでいるのだろうか。ここでは杉浦雄三さんの浜名湖のラインシステムをご紹介します
解説=杉浦雄三
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ライトライン化の先に見えたロングリーダーの重要性
私が浜名湖のクロダイをサイトフィッシングでねらい始めてから、もう20年以上になる。最初は海外のボーンフィッシュを真似て、9フィートの8番ロッドにフローティングラインを乗せてやっていた。しかしなかなか思うような釣果が得られず、その原因を探るためにフローティングラインの影に着目して、ラインの先端がクリアー(インターミディエイト)になっているものも使っていた。ティップが透明でラインの影がないため、そこそこの釣果は得られたものの、ティップが重いことで着水時のインパクトが大きく、繊細なテイリングをねらう釣りにはとても不向きなことがわかった。
ほどなくロッドも8番から7番へとライトタックル化し、より繊細な釣りへと変わっていった。風が強い日でもフライラインがしっかりとターンオーバーする、パワーのあるループを生み出せるようなテーパーにもこだわった。いわゆるサイエンティックアングラーのボーンフィッシュ・テーパー、テクスチャアド・ソルトウォーターから、グランドスラム、インフィニティーソルトと20年の間に10種類以上ものフライラインを使い、次々に変えていった。そしてフライラインもそうだが、それよりもリーダーがさらに大事だと気がついたのだ。
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FlyFisher 2023年 Early Summer
【特集】イワナ、という宝
イワナ。日本でもっとも人気のあるターゲットのひとつであることはいうまでもありません。この愛すべき魚は、思いのほかさまざまな渓流に生息しており、おおらかなようでいて、そのくせしっかり釣ろうとすれば高度なテクニックを要求してきます。さらに彼らの模様や表情には、エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギと一般的に分けられている4亜種の枠には収まりきれない、「多様すぎる」といえるほどのバリエーションがあります。今号では全国のフライフィッシャーに呼びかけ、膨大なイワナの写真をご提供いただいた「岩魚曼荼羅」をはじめ、佐藤成史さんによる解説、エキスパートに聞くイワナ釣りのコツや魅力など、「イワナさん、日本にいてくれてありがとう!」と思える企画を詰め込みました。
2023/6/6