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正田博さんのラインシステム

同じ対象魚をねらうのでも場所が違えばフライと釣り方が違います。ここでは正田博さんの本流(ウエット/ストリーマー)のラインシステムをご紹介します

正田博=写真と文
Profile 正田博(しょうだ・ひろし)

群馬県在住。地元利根川だけでなく、長野県犀川、天竜川もホームフィールド。スイングフィッシングの名手。ここではラインシステムのみを解説していただいたが、使用するフライにも創意工夫が詰まっている

 

 

試行錯誤してたどり着いた、フルシンク・ショートヘッドを用いたスぺイキャストによるスイングの釣り

flyfisher photo

市販のラインを改造して、投げる際にとても軽快で静かにシングルスペイやスネークロールできれいにキャストでき、バックスペースがゼロでもある程度の距離をキャストできるテーパーにたどり着いた。特にDSTをベースにしてからは、その軟らかさとシンプルなテーパーのおかげで飛躍的に魚とのコンタクトが増えた。これらの要素は、きれいなスイングをするためには絶対的に欠かせないラインの条件であると考えている。今のラインが私の主力となって早10年以上。ベースとなるDSTが今ではもう入手できないのが目下の悩み……。基本的に深すぎるポイントのボトムはねらわない。本流での釣りの7~8割をタイプⅡで釣り、結果も出せている。軽いシンクレートのラインをしっかり沈めるのがコツのひとつだと考えている。

 

 

①ラインシステム

flyfisher photo ロッド

・KⅡ Bonny Lynx The tamer 11ft 3in #4/5 270~330gr

・ビューラーオニキス ジャパンリミテッド 11ft 3in #6

 

バッキングライン

PEライン6号を150~200m(リールのサイズによる)

 

ランニングライン

OPST レーザーライン ピンク 30lb

 

シューティングヘッド

自作シューティングヘッド。サワダ DST #13をベースに6~6.5mに改造 16g~20g Type1/2、2、3、4

 

リーダー

ティムコ フロロリーダー ハイエナジー 9ft 1~0Xのバットをカットして8ftに

 

ティペット

バリバス プロステージ 本流エクストリームフロロカーボン2号をメインに1.5~2.5号を70~80cm

 

ノット

・ランニングラインとシューティングヘッド

ド両端にNTスイベル#10を接続。4回転のハングマンズノットにハーフヒッチ2回

・シューティングヘッドとリーダー

2回転のハングマンズノット

・リーダーとティペット

トリプルエイトノットorブラッドノット

 

 

②ラインシステム

 

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FlyFisher2021年Mid Summer

【特集】名手たちのリーダー&ラインシステム図鑑 渓流、本流、湖、ソルト、温水。47人の工夫とこだわり。

この釣りではとかくフライパターンに注目が集まりがちですが、フライを魚に届けるためのリーダー、ラインシステムも非常に大切な要素です。同じ対象魚をねらうのでも、フィールドが違えばフライと釣り方が違います。そしておのずとラインシステムも変わります。特に対象魚のバリエーションが広がり続ける中、名手たちの現時点でのシステムを整理してみました。ほか、朱鞠内湖のイトウの魅力、そして’マッドサイエンティスト’、ゲーリー・ラフォンテーンの名著『The Dry Fly』の第1章を掲載しています。



2023/4/21

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最新号 2025年3月号 Early Spring

【特集】ロッドティップで描く、トリックキャスト

プレゼンテーション時、さまざまな形状でラインを落とすためのキャストは「トリックキャスト」と総称されます。
日本での釣りで主に使われるのはアップストリーム、もしくはアップクロスでフライをナチュラルに流すためですが、これには長めのティペット、リーダーを使うことが有利だと多くの人が認めるところ。しかしそれだと、いかんせん取り扱いがとても難しい……。
というわけで、扱いやすい短めのリーダーシステムで、ある程度ナチュラルに流すことができるプレゼンテーションテクニックのあれこれを紹介します。 また前号に引き続き、エキスパートのマスの気持ち考察、「タイトループ」セクションではグラスロッド・メーカーへのインタビュー、グラス特有のアクションを味わうキャスティングのコツなどを紹介します。


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