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湖のシューティングヘッドシステム

「特集ラインシステム」補足編

森田清=写真と文


※各ラインシステムのイラストは現在発売中の『FlyFishier MAGAZINE 2021 Mid Summer号』をご覧ください。


シングルハンドのシステム



今回、中禅寺湖のラインシステムについて、執筆依頼を頂いた。特に中禅寺湖は長年通っているだけに思い入れは強く、私なり感じていることや思っていることも多々ある。

思えば06年5月(平成18年5月)に、その当時の本誌の若杉編集長と、後の八木編集長のお二方と私の赴任先の宇都宮で、取材前日の夜から盛り上がり、朝からの中禅寺湖での取材予定が当然のように、昼からに変更になったことも、今となればよい思い出となっている。そして釣り始めて1時間ほよで、待望のホンマスがヒット、48cmだった。取材ですぐに釣れて本当に良かったと今でも思っている。

このようにタイミングが合えば、釣れる確率が高くなる。しかし、ねらい方を間違えてしまうと、釣れるチャンスを逃してしまうことになる。

ここで紹介するシングルハンドとダブルハンドのラインシステムについてであるが、まず、シングルハンドで近年使っているエアフロのデルタエックスのインターミディエイトは、表層から2m以内をリトリーブしてホンマスをねらって釣る時など、ライン自体が伸びにくいので、ヒットした際のダイレクト感が手元によく伝わってくる。また、風や波の強さにもよるが、ラインのたわみもさほど気にならない。さらに、沈下速度も比較的遅いので、12番のソフトハックルなどのフライを、スローリトリーブしてみても、一定のタナを引きやすいと感じている。

ランニングラインはANGLEスーパーAフローティング・20lbで、水面にほどよく浮き、シュートした際のラインの抵抗も少なめで違和感がない。さらに、価格も安価でとてもうれしい。ただし、シーズン始めの水温が低い時は、硬くなるせいなのか、やや絡みやすくなるのが気にかかる。いづれにしても、表層を静かに釣りたい時などは、特にシングルを使うようにしている。

ダブルハンドのシステム




続いてはダブルハンド。以前は15~16フィートのダブルハンドを使っていた。しかし遠投して距離は出るものの、手前のカエアガリが釣りづらくなっていたので、最近は13フィートのサーモンパーなどの低番手のダブルを多用している。



そして、ラインはDSTのⅠ/Ⅱ9mを使用している。ダブルのオーバーヘッドにしてはヘッドが短く、手前のカケアガリのねらいやすさや、キャスティングを含めた取り回しも楽で何といっても疲れない。このDSTのⅠ/Ⅱは、シングルハンドでも使うのだが、ポリリーダーなどを接続することにより、先端をさらに沈められるようにⅠ,Ⅱ,Ⅲにして、水深のあるカケアガリに対応している。

ダブルハンドに使っているランニングラインはBB-X。このラインもよく浮き、しなやかで使いやすいのだが、ラインの色が光沢のあるホワイトなので、ちょっと抵抗があった。それを息子(貴博)がグレーに染色してくれた。これがよい感じの出来栄えで非常に感謝している。

中禅寺湖で釣りをしていて、ちょっと沈めるとフライに藻がくっ付いてくることがよくある。この藻をその都度手で取ってもいいのだが、はっきりいって面倒くさい。この場合、リトリーブ終了時に、ロッドティップからヘッドのラインを3~4m出した状態から左右にロッドを振って、水面にラインの先端からリーダーとフライを強くチェックさせる。これを2、3度行なえば、フライに付いている藻を容易に取ることができる。これにより煩わしさが軽減し、釣りのリズムがよくなると感じている。

2021/9/16

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最新号 2021年12月号 Mid Autumn

【特集1】水中を釣る、15の視点
【特集2】シンキングラインカタログ

今号は「水中の釣り」の特集です。ウエットフライ、ニンフ、湖のストリーマーと14人の考え方と釣り方、そしてシンキングラインのカタログを掲載しています。
現在、単純に「ウエットフライの釣り」と使うフライの種類で釣り方をカテゴライズすることができなくなってきました。そこで、名手たちに実際に行っている釣り方とそれぞれの考え方をお聞きしたところ、「スイングの釣り」に対して「縦の釣り」と大きく2つに分けたほうがイメージしやすいことが見えてきました。さらには「縦の釣り」も「送り込みの釣り」「ナチュラルの釣り」「トレースの釣り」など微妙に違うメソッドが確立されているようです。
ニンフはルースニングとヨーロピアンニンフィングの考え方、そしてルースニングとアウトリガーのハイブリッドとも呼べるような「ヤッチーニンフ」、湖では、底ベタを釣るレイクトラウトフィッシングを取り上げました。
また、前号で反響が大きかっったゲーリー・ラフォンテーンの「The Dry Fly」についての各エキスパートの感想記事にもページを割いています。


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