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フライリールのメンテナンス方法

リールのメンテナンス、していますか?ここでは注油すべき部位などについて解説しています

文=中根淳一

※この記事はFLY FISHER No.193を再編集したものです

PROFILE

中根淳一(なかね・じゅんいち)

1967年生まれ。神奈川県横浜市在住。ソルトウォーターの釣りを得意とし、沖縄や海外へも足を伸ばす。メバルからターポンまで楽しむソルトフライフィッシャー。トーナメントでの優勝経験、オリジナルフライの商品化など、ことシーバス釣りに関しての知識と経験は豊富

リールのメンテナンス

金属の無垢材から削りだしたマシンカットタイプの場合、メンテナンスはそれほど神経質になる必要はない。使用中に多少の水飛沫(海水)がかかった程度であれば、弱い流水(常温水)で全体の塩分を流しながら、リールフットの付け根や、ハンドルの可動部などの細部を歯ブラシでこすってやればよい。海水に水没させた場合は、淡水に数10分漬けておくのも効果的だが、淡水に溶け出した塩分がリール内部に入り込むことも考えられるので、その場合はオーバーホールをしたほうが無難。またコルクドラッグのリールを洗うときには、必ずドラッグを締めてから行なうこと。密閉式のドラッグシステムを持つリールであれば必要ないが、さまざまなタイプが混在するものを一度にメンテナンスする場合は、すべてドラッグを締めるようにしておけば間違いはない。

リール本体がダイキャスト製の場合は、釣行後の短期間でも放置すると腐食が始まるため、塩分を充分に洗い流しておきたい。洗い方は基本的にマシンカットタイプと同じだが、水没もしくは全体に海水がかかった場合、内部のグリスも除去して再注油したほうが安心。

どちらのリールも洗い終わったら表面の水分を拭き取った後、布などの上で隙間に入り込んだ水分の水抜きをする。充分に水抜きができた後、ドラッグを緩めて必要があれば注油をする。ただし密閉式ドラッグのマシンカットタイプであれば、注油する必要はほとんどない。

 

flyfisher photo

オーバーホール時に使用できる潤滑剤。ブレーキパーツのクリーナーは古いグリスの除去が容易だが、必ずアルマイト塗装、無塗装の金属部品にのみ使うこと。コルクドラッグのディスク面には専用オイルを使用するとよい。そのほかWD-40やKURE6-66など汎用オイルもあれば安心

 

 

リールメンテナンスのおもなチェックポイント

flyfisher photo

 

 

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