LOGIN
TACKLE SHOP DUSK

和歌山FFスクール開催報告

充実の内容となりました!

吹揚孝司=写真と文

2019年11月10日(日)和歌山県内水面漁業協同組合連合会の初の試みとして、「キャスティング&タイイングスクール」が開催されました。

《Profile》
吹揚孝司(ふきあげ・たかし)1966年生まれ。和歌山県在住。フライ歴30年。地元である紀伊半島のフィールドを中心に釣り歩き、夏場になるとソルトと渓流を並行して楽しむ。ソルトフライ歴も15年。北海道やモンタナへの遠征も行なう。和歌山県田辺市にてフライショップ「ペスカドール」を経営。

当日の参加者は女性1名を含む19名。

18歳~72歳までと幅広い年齢層の参加者が、「興味はあるけど、身近に教わる方がいないのでなかなかトライできなかった」というフライフィッシングにチャレンジしてみたいと、和歌山県紀の川市桃山町の和歌山県内水面漁業協同組合連合会に集まりました。


まずは9時半から座学のスタート。「ヒューマンアカデミー・フィッシングカレッジ」の窪講師から、レジュメに基づき以下の内容で進んでいきます。

1 フライフィッシングとは?
①フライフィッシングの歴史
②フライフィッシングの魅力
③フライとは何か

2 フライ・タイイングの基礎知識
①フライの種類と分類
②フライに求められるもの
③タイイングツールの基礎知識
④フックの知識
⑤マテリアル(素材)の知識

の講義を1時間半あまり受けました。


3 フライ・タイイングの実習
次はテーブルごとに講師に教わりながらタイイングの実習です。

こちらも窪講師の用意したレジュメに基づき、テーブルに同席した講師ごとに巻きやすいフライから教わっていきます。

最初にスレッドをフックに巻き付けるところから四苦八苦しますが、講師の助けを借りながらバイビジブルを巻いたところで昼食時間となりました。



休憩のあと、再びタイイングを開始します。

すでに2つ目のパターンに進んだ方や、おさらいにと午前と同じパターンを巻く方まで、進みかたの速度はまちまちです。

様子を見ながら、ときには講師の補助を受けながらひとつひとつのフライを仕上げていきます。


レジュメに記されたフライのお題は以下の6つでした。

① ゴールドリブド・ヘアズイヤーニンフ
② フェザントテイル・ニンフ
③ エルクヘア・カディス
④ メイフライ・パラシュート
⑤ バイビジブル
⑥ グリフス・ナット

こなす順番はバラバラに進行しましたが、最大で4パターンくらいを苦労しながらも時間内に仕上げることができました。





14時頃から屋外(貴志川河川敷)に移動し、いよいよキャスティング実習です。

4 フライ・キャスティング実習
①フライタックルの紹介
②フライのラインシステム
③キャスティングの理論

窪講師からは「ルアーはルアーがオモリとなって、サオを曲げ反発力を生み飛んでいくが、フライはラインがオモリとなってサオを曲げるという大きな違いがある」という説明がありました。

川岸に横一列になって2、3人に一人講師がつき、まずはピックアップ・レイダウンから始めます。

なかなか前方にラインが伸びないのに苦労しますが、若くて飲み込みの早い方はむしろピックアップ・レイダウンよりも、フォルスキャストっぽく投げ始めるほうがうまくキャストできていました。


1時間というやや短めの時間でしたので、ピップアップ・レイダウンから先に進めなかった方もいらっしゃいました。

次回3月の実釣スクールの開始前に少しキャスティング練習(フォルスキャスト⇒プレゼンテーション)をできればと思っています。

同漁連初の試みとなった今回のFFスクール。参加者の皆さまにとっては、最高のフライフィッシング入門となったのではないでしょうか!

和歌山県内水面漁業協同組合連合会(℡0736-66-0477)http://naisuimen.com/

2019/11/27

つり人社の刊行物
初歩からのフライタイイング
初歩からのフライタイイング 2,750円(税込) A4変型判148ページ
本書は、これからフライタイイングを始めようとする人に向けた入門書です。 解説と実演は、初心者の方へのレクチャー経験が豊富な、東京のフライショップ「ハーミット」店主の稲見一郎さんにお願いしました。 掲載したフライパターンは、タイイングの基礎が…
TACKLE SHOP DUSK
つり人社の刊行物
初歩からのフライタイイング
初歩からのフライタイイング 2,750円(税込) A4変型判148ページ
本書は、これからフライタイイングを始めようとする人に向けた入門書です。 解説と実演は、初心者の方へのレクチャー経験が豊富な、東京のフライショップ「ハーミット」店主の稲見一郎さんにお願いしました。 掲載したフライパターンは、タイイングの基礎が…
TACKLE SHOP DUSK

最新号 2023年12月号 Early Autumn

【特集】尖ってるドライフライ

今号では、編集部が「面白いな」と感じた渓流用のドライフライのタイイングと考え方を紹介します。取り上げるのは、パラシュートスパイダー、エルクファンタジィ、丹沢スペシャル、マジックバレット、里見パラシュート、ヨッパラ、特殊部隊の7本です。これらを並べてみると、みなさん気にかけているのは、耐久性、浮力の持続性だけでなく、「誘い」であることがわかります。水面の流れより遅く流れる、フライそのものが揺れる、マテリアルが揺れる、などさまざまですが、いわゆるナチュラルドリフト以上の効果を明確にねらっているものがほとんど。来シーズンに向け、ぜひ参考にしてください。
またウォルト&ウィニー・デッティ、ハリー&エルシー・ダービーに関するフライタイイングの歴史、そして、『The Curtis Creek Manifesto』(日本ではご存知、『フライフィッシング教書』として翻訳されています)の作者、シェリン・アンダーソンについても取り上げています。


Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com

 

NOW LOADING