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山口直哉 フライキャスティング論

ロッドティップの真上を通るループを作る

山本克典=文、田伏博=写真

《Profile》
山口 直哉(やまぐち・なおや)
中禅寺湖に精通したエキスパート。湖ファンから信頼を受けるキャプチュードのロッド開発・製作を行なうほか、SA社のシューティングテーパー「中禅寺湖スペシャル」の開発にも携わる



この記事は2019年Early Summer号に掲載されたものを再編集しています

振り方に関わらず、常にロッドティップの真上を通るループを


 フライキャスティング論、というようなものじゃないかもしれないけれど、僕の場合はシンプルですよ。ティップの上を必ずラインが通る。これを自分の中の基本としていて、常にそうできるようにしています。

 ですが、すごく多くの方が、ループを崩して投げている。ロッドティップの上をループが通らないんです。

 多くの方が、ピックアップ&レイダウンが基本だと教わりますよね。ピックアップ&レイダウンというのは、振り上げて下ろすだけの動作。つまりフライラインはロッドティップの軌道に追従するわけです。

 それなのに、フォルスキャストになるとロッドティップの軌道の横を通すようになる。ピックアップ&レイダウンから練習を始めたのに、ループが3次元的に崩れている状態です。

 真上でサオを振るならラインは当然真上を通るし、斜めで振るなら斜めを通ります。ロッドはまっすぐ振っているのに、ラインは斜めを通るというのはおかしくないでしょうか。

 これには弊害があって、渓流とかではわかりにくいんですが、湖でループを崩した側から風が吹くと一発でダメです。ロッドにラインやリーダー、フライが当たって釣りどころではなくなります。そこが僕には解せないのです。

ロッドティップの真上を通るループが発生する瞬間。ロッドはリリースポジションで、ホールはあと少し引きしろが残った状態。山口さんの目差すループはゆっくり、そして高く。特にシュート前のバックキャストはそのように心がけている。その理由はシュートのタイミングを捉えやすいから


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2020/11/17

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最新号 2021年6月号 Early Summer

渓流のドライフライ・フィッシング、ロングティペット・リーダーの名手として知られる渋谷直人さん。今号は彼の渓流フライフィッシングに対する、テクニックではなく、思考法を中心に語っていただきました。ここでいうテクニックとはほぼ運動能力と同義で、どうしても反復練習や経験が必要になります。しかし思考に関しては、知るだけで明日から役に立つはず。日本の渓流でヤマメ、イワナをねらうための金言、格言、ハッとさせられる言葉が並びます。
表紙にも入れましたが、いくつか例を以下に挙げます(これはほんの一部です)。
「ドライフライ・フィッシングとは水面で行なうエサ釣りである」
「尺ヤマメを釣りたかったら、まずは見つけること」
「遠くへ投げるよりも、魚に近づく技術を磨く」
「見えないフライは、勝負にならない」
「よい時間帯は午前10時〜午後4時と思い込んで間違いない」

このほか、小特集としてUVマテリアルについて名手たちの考え方を取り上げます。


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