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岡本哲也さんの釣り場探し方法

フライフィッシャーの岡本さんは「川より宿を開拓します」と言います

解説と写真=岡本哲也
flyfisher photo

川より宿を開拓します

最近はフィッシングガイドとして相当お忙しいようですが、新しい釣り場は開拓していますか?

岡本 実は最近ひとつ開拓しました

 

それはどんなきっかけだったのでしょうか。

岡本 ガイドのお客さんだったのですが、70歳代のご夫婦だったんです。この方たちが漁協へ遊漁券を買いに行ったんですよ。僕は共通券を持っているから、外で待っていたんですが、全然戻ってこない。で、ようすをみに行ったら、漁協のおじさんに釣れる場所を教えてもらっていたんです。途中から僕も会話に入れてもらったのですが、そこは僕も知らないところで。「この辺だったらこのあたりで釣れるんだよ」、とか、「林道もつながっているよ」、とか「上流のほうが開けていて釣りやすいよ」っていう話でした。

 

実際に行かれたのですか。

岡本 はい。せっかくだから。行ってみたら林道もしっかりしていて、入れるところを見つけてやってみたら、めちゃくちゃよかったという(笑)。でも、これってたぶん僕が遊漁券を買いに行ってたらたぶん教えてくれなかったと思いますよ、漁協のおじさんは。やっぱりそののご夫婦の、人のよさというか人徳がなせる技なんだと思います。とてもいい人たちでしたから(笑)。

 

物欲しげだと逆に教えてもらえない(笑)。

岡本 言葉は正しくないかもしれませんが、相手が押し売り的に教えてくれる情報って間違いないんですよね、今までの経験上。こっちから聞いていくのではなくて。数年前にあったのは、ある釣り場で着替えていたら、山菜採りのおじいさん2人組がきて、どこどこの川はイワナが溢れていたよって教えてくれたんです。これもこっちは何も聞いていないのに、おじいさんたちが一方的に話しかけてきて。

 

で、実際に行ってみたら……。

岡本 凄かった(笑)。

 

なんかお伽話みたいですね(笑)。

岡本 そうですね。昔は片っ端から地図見ていってみましたけれど、最近はそんな無謀なことはしないようになりました。妄想してもよい結果もあるけれど、外れる時もあるということなんです。釣り師の欲が先走っちゃって、あっちもよさそう、こっちもよさそうってなって無駄撃ちが多くなってしまいます。だから僕は最近そういうことはしていないんです。むしろ視点を変えてそれ以外のところからヒントを得たり、人との縁を大事にしているとよい結果につながりやすい、と思うようになりました。

 

視点を変える……。

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2024/8/29

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最新号 2024年12月号 Early Autumn

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色がわかるのか、釣られた記憶はいつ頃忘れるのか、など私たちのターゲットについての習性考察していただきました。

また、特別編として、プロタイヤーの備前貢さんにご自身の経験を、魚類の研究に携わる、棟方有宗さんと高橋宏司さんに科学的な見地から文章をいただいています。

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