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海人スタイル奄美

堀裕幸さんの釣り場探し方法

堀さんの釣り場探しのコツとは?

解説と写真=堀裕幸

気になるところは全部行きます。沢という沢に全部入ります

新規開拓は今もやられていますか?

堀 僕がよく行くところの周辺の新規開拓はやり終わった感じです(笑)。本当に初めてのエリアというのは、今は年に1回くらいじゃないでしょうか。でもそれまでは相当やっていましたよ。あと、以前の豪雨で川が変わってしまったので、昔の釣り場をもう一度調査するということが多いです。

 

そのようですね。

堀 山登りをやるフライフィッシャーの友達がいて、見つけてきた川を一緒にやるという感じです。初めての川はひとりじゃ危ないじゃないですか。好きなのは集落がなくなってから上の区間なので、エントリーしたはいいけれど、出口がわからないということも多々ありますから。僕は以前、ひとりで釣行していた時に、堰堤から落ちたことがあるんです。なめていたんですね(笑)。その場で2~3時間動けなくて、大変な思いをしたんです。ですからなおさらひとりでは行きません。

 

そんな堀さんの釣り場探しのコツはどんなものがあるのでしょうか。

堀 気になるところは全部行く、です。とにかく細いところ、沢という沢に全部入ります。サオ抜けをねらうことも多いです。川へエントリーするのは橋からが多いと思います。でも、あえて橋と橋の中間の林道から直接エントリーしますし、もちろん川と林道が離れている区間をねらうこともありますよ。倒木があったりとか、ルアーやエサも含めてほかの釣り人が嫌うような場所もあえて行くようにしています。そういった場所はもう、フォルスキャストなんてできないようなところもあります。

 

人が行きにくいところを行くための道具に関してはいかがでしょう?

堀 若い頃は山登りもやっていたので、そういう装備はたいてい持っています。新規開拓の時は何があるかわからないので、装備はそれなりに持っていきます。缶詰から爆竹からナイフから笛も、それなりの装備を持って行きました。爆竹は湿ってしまうので、トイレットペーパーを包んで持っていったりとか。細いザイルとスリングもだいたい持っていきます。枝などに巻きつけて使うことも多いので、ザイルには20cmくらいのゴムホースを通して、それをクッションというかカバーとして使っています。摩擦があると切れてしまうので。以前ビル清掃の仕事をしていた時がありまして、その時の工夫です。また、知っている川をやる時でも、スリングは必ず持っていきます。これがあるとエントリーできるところは増えますし、安全に降りられます。川の形状って毎年変わるじゃないですか。いつも通っていた杣道が落ちている、なんていう時もありますから、今でも常備しています

 

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