LOGIN
WILD LIFE

2度も掛けられなかった尺ヤマメ

富田晃弘さんの実体験を、フライ選択、ドリフトから分析します。

富田 晃弘=文、FlyFisher編集部=写真
3週にわたって通ったY字に流れがぶつかる瀬(写真左が下流)。大場所ではないが、確実に魚が付くと言ってよい流れだ。Y字の合流から続く直線的な流れは、どこからでも飛沫が上がりそう
《Profile》
富田 晃弘(とみた・あきひろ)1969年生まれ。熊本県南阿蘇村在住。バンブーロッド・ブランド「Highland Cane」を手掛けるロッドビルダー。阿蘇の白川をホームグラウンドに、シーズン中には東北へも足を運んでいる。

この記事は2014年12月号に掲載されたものを再編集しています。
魚がどこからでも飛び出してきそうな1級のポイントでは、ロングドリフトが効果的。そんな状況でしっかりフッキングさせるためには・・・・・・。今でも鮮明に思い出すあの時のフライとドリフト・・・・・・

ロングドリフトでねらうも・・・・・・

幅5m、長さ20mほどの直線的な流れと、右岸からの流れ込みが合わさった、全体的に魚が流下物を捕食しやすい、ほどよい流速がある平瀬での出来事。

“ほどよい”スピードの流れというものが、秒速何cmであるのか正確なことはいえないが、全体的にどこからでもヤマメが出てきそうな流れ。そのなかでも一番のポイントは、やはり2つの流れがY字にぶつかったあたりだ。

最初に訪れたのは5月29日。ライズはないので、黒いミズバチ・パラシュート#12を結び、流れの筋を3分割して下流から刻んでいった。瀬尻側3分の1ほどのポイントで、7寸サイズが飛び出してきた。その後も同じように流していったが、Y字形に合流している最も有望だと思っていた場所ではバイトがない。しかし、次に右岸側からの流れ込みにフライを流すと、フワッと浮いてきた大きなヤマメが静かにフライを吸い込んだ。・・・・・・が、すっぽ抜けた。

※この続きは、月額700円+税で有料メンバー登録するとご覧いただけます。


2024/4/9

つり人社の刊行物
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03 1,980円(税込) A4変型判132ページ
【特集1】引き出しを増やしあらゆる状況に対応するために… グレに効く1000%ウキ活用術 【特集2】各地の傾向と対策、特選ポイントを公開 冬こそアツいデカバン石鯛 ねらったところへ仕掛けを飛ばし、潮をとらえてグレの口もとへサシエを届け、釣り…
WILD LIFE
つり人社の刊行物
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03 1,980円(税込) A4変型判132ページ
【特集1】引き出しを増やしあらゆる状況に対応するために… グレに効く1000%ウキ活用術 【特集2】各地の傾向と対策、特選ポイントを公開 冬こそアツいデカバン石鯛 ねらったところへ仕掛けを飛ばし、潮をとらえてグレの口もとへサシエを届け、釣り…
WILD LIFE

最新号 2024年12月号 Early Autumn

【特集】マスのきもち

朱鞠内湖のイトウ、渓流のヤマメ、イワナ、忍野のニジマス、九頭竜川サクラマス本流のニジマス、中禅寺湖のブラウントラウトなど、それぞれのエキスパートたちに「マスのきもち」についてインタビュー。

色がわかるのか、釣られた記憶はいつ頃忘れるのか、など私たちのターゲットについての習性考察していただきました。

また、特別編として、プロタイヤーの備前貢さんにご自身の経験を、魚類の研究に携わる、棟方有宗さんと高橋宏司さんに科学的な見地から文章をいただいています。

みなさんの情熱が溢れてしまい、今号は16ページ増でお届けします。

「タイトループ」セクションでは国内のグラスロッド・メーカーへの工房を取材。製作者たちのこだわりをインタビューしています。


Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com

 

NOW LOADING