「適水勢」を考える。
良型ヤマメの付き場は?
FlyFisher編集部=写真と文尺ヤマメがいる流れを読む時によくいわれるのが「適水勢」という言葉。たしかにヤマメが定位する流れは、似たような流速であることが多くあります。とはいえ、川の流れは表層と底層で違うもの。今回は、そんな適水勢について考えてみます。
この記事は2017年秋号に掲載されたものを再編集しています。
毎秒30~35cm
流れの速度と形、虫との関係、水温の変化などなど、それらを総合して魚の付き場を捜すわけだが、その際によくいわれるのが「適水勢」という言葉。最近はフライフィッシングでも使われるが、もともとはエサ釣りの世界でよくいわれていた。基本的には、ヤマメが定位するのに適した流れの速さを指す。もちろん生きものの話なので、数字には幅がある。基本的には毎秒10~60cmの流速だといわれ、季節や水温によって変わるものの、最も好んで定位するのは毎秒30~35cmだという。
2024/4/15