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Little Bell

鈴木寿 フライキャスティング論

成功のカギは「シュート前のバックキャスト」

山本克典=文、松本賢治=写真
サイドキャストであってもSLPの原則は同じ。ホールが横方向になるから、ホールタイミングが悪いとラインが重力に引かれてたるみやすい。練習でも試してみることをおすすめしたい


《Profile》
鈴木 寿(すずき・ひさし)
愛知県名古屋市でフライフィッシングショップ「ワチェット」を営む。フライフィッシングは渓流からソルトまで幅広く楽しむ一方、キャスティング競技への参加していた経歴を持つ。早くからFFI認定のMCI(マスターキャスティングインストラクター)資格を取得し、後進の育成にも尽力している

この記事は2019年Early Summer号に掲載されたものを再編集しています

ティップの軌道がまっすぐなら、フライラインはまっすぐ飛んでいく


 まず大前提として、フライラインって投げる時に形が定まりにくいものじゃないですか。同じ投げる目的で使う野球のボールは、球形をしていて、多少ゆがんだりもするけれど、大きく形を変えることはない。対してフライラインは細長いので、空中でいろんな形に変形する。言い換えると、類まれなる細長いオモリなわけです。

 そんなフライラインをねらったところへ正確に飛ばそうとした場合、まずは形を整えてあげないといけない。その形というのが「まっすぐ」にすること。まっすぐにしなければ、フライラインは思ったように飛ばないんです。

 もう少し正確に言うと、オーバーヘッドキャストの場合、飛ばしつつ、まっすぐを維持しなければいけない。そのためにはフライラインを引っ張るロッドティップをまっすぐ動かすしかないんです。

 僕が所属するF F I(FlyFishers International)のキャスティングインストラクター資格試験等で出てくる用語に、SLPというものがあります。耳なじみのない方にとっては、SLPと聞いても「???」となるかもしれませんが、これはストレートラインパス(Straight Line Path)の略。

 ラインパスとはラインの軌道、ストレートはまっすぐ。つまりまっすぐなラインの軌道のこと。まぁ、卵かけご飯をTKGと略するようなものと思えばいいですよ。余談だけど用語を安易に使ってしまうと、理解できない人は困ってしまう。だから最初に説明しないといけないと思って、解説させてもらいました。



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2024/4/26

最新号 2026年3月号 Early Spring

【特集1】ルースニングNEO
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2つめの特集として、前号から持ち越した「リール愛」。ロッドとの組み合わせのこだわり、ビンテージ感への思い入れなど、やはりフライフィッシャーの個性が際立つ誌面になっています。

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タイトループセクションは「カルフィルニア・ネイティブの守りかた」と題して、カリフォルニア州魚類野生生物局の取り組みのレポートを寄せていただきました。


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