杉浦雄三さんのスイングとレーントレース
杉浦雄三さんの釣りはスイングとレーントレースの釣りがある。それぞれの釣り方とは
編集部=文と写真※この記事はFLY FISHER No.301のものです
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一畳の釣り
杉浦さんはスイングの釣りとレーントレースの釣り、本流の釣りを大きく2つに分けていらっしゃいますね。
杉浦 そうです。簡単にいえばスイングはフライを横に動かす釣りで、レーントレース、トレースの釣りとも言ってますが、縦にフライを送り込んでいく釣りです。この違いは僕の中では明確で、その時期のトラウトのメインのエサになるのがなんなのか、で使い分けています。スイングは泳ぐエサ、小魚とかヒゲナガとかですよね。トレースの釣りは動かないエサ、ニンフやラーバ、水生昆虫の大部分を意識しています。メイフライとかガガンボはイマージャーもありますが、僕がやっている本流の釣りでは、動かないエサとして分類しています。
上の写真はレーントレースの釣りで使う代表、ツイストピーコック。ウエットフライ呼ぶにはあまりにもニンフすぎるフライだ。スイングの釣りでは使わないスイングの釣りもレーントレースの釣りも、単純に「ウエットフライの釣り」とくくることは難しい。ウエットフライは両方のメソッドで使われるが、釣り人が目差していることは明確に異なるからだ。本文にあるとおり、杉浦さんはまず水温(時期)やポイント形状により釣り方を決め、そこからラインシステムやフライを選択する。トレースの釣りは、菅野さんの釣りにも近いようだが、シンクティップを使って積極的に沈め、ロッドをトウイッチして誘いをかける
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【特集1】水中を釣る、15の視点
【特集2】シンキングラインカタログ
今号は「水中の釣り」の特集です。ウエットフライ、ニンフ、湖のストリーマーと14人の考え方と釣り方、そしてシンキングラインのカタログを掲載しています。
現在、単純に「ウエットフライの釣り」と使うフライの種類で釣り方をカテゴライズすることができなくなってきました。そこで、名手たちに実際に行っている釣り方とそれぞれの考え方をお聞きしたところ、「スイングの釣り」に対して「縦の釣り」と大きく2つに分けたほうがイメージしやすいことが見えてきました。さらには「縦の釣り」も「送り込みの釣り」「ナチュラルの釣り」「トレースの釣り」など微妙に違うメソッドが確立されているようです。
ニンフはルースニングとヨーロピアンニンフィングの考え方、そしてルースニングとアウトリガーのハイブリッドとも呼べるような「ヤッチーニンフ」、湖では、底ベタを釣るレイクトラウトフィッシングを取り上げました。
また、前号で反響が大きかっったゲーリー・ラフォンテーンの「The Dry Fly」についての各エキスパートの感想記事にもページを割いています
2023/7/18