里見栄正さんの渓流装備
ベストにはフライをたっぷりと
里見栄正=解説 いつものスタイルで、地元でもある北関東の渓を釣り上がるシーズンになると、全国各地の渓をスクールを行ないながら釣り歩いている里見栄正さん。今回は、そんな里見さんがいつもの釣行で使用しているギア類をピックアップ。釣り上がりのスタイルがメインだという里見さんが渓に携行する装備を紹介します。
《Profile》
里見 栄正(さとみ・よしまさ)
1955年生まれ。群馬県太田市在住。渓流のドライフライ、ニンフの釣りに精通しており、全国でスクールを行ないながら、さまざまなメディアでフライフィッシングの魅力を発信している。シマノ社のフライロッドの監修にも携わっている。
里見 栄正(さとみ・よしまさ)
1955年生まれ。群馬県太田市在住。渓流のドライフライ、ニンフの釣りに精通しており、全国でスクールを行ないながら、さまざまなメディアでフライフィッシングの魅力を発信している。シマノ社のフライロッドの監修にも携わっている。
ウエーダーとシューズはセットで大型の防水バッグに収納。これに4ピースのロッドも挿し込んで、ベストも入れれば、家から車、車から車への移動もこれ一つでOK
川に立つ際はいつもベスト。こちらのベストは20年以上愛用しているもの
フライパッチはフォームタイプ。以前の釣行に使ったものがそのまま付いていることがほとんど。もちろんこのパッチからフライを選ぶことも多い
ベストの胸部左側にはピンオンリール付きのクリッパーとフォーセップ
ネットはグリップ側をキーバックチェーンで。ネットが収まるベストの背面の設計も気に入っている
メインで使うフロータントは2種類。
『ギンク』と『ドライシェイク』を専用ポケットにセット。『ギンク』(ジェル)は一度の塗布である程度の時間浮力が持続するので、釣り上がりや頻繁に打ち返す必要がある状況で使用。『ドライシェイク』(パウダー)はCDCに使うほか、フライを乾かすという目的で用いることがほとんど。マッチング・ザ・ハッチ的なシーン以外は、フライ全体にフロータントを施す。この組み合わせは長年変わらない
フライボックスを除いたベストの中身。基本的にはドライフライの釣りとルースニングができるアクセサリー類(粘土タイプのシンカーやインジケーター)がメインのシンプル構成。
インジケーターは棒状に丸めて貼り付けられるよう、ちぎって使用するシールタイプを愛用。これは流下時にティペットの向きを判断しやすくするため。また、ブラインドフィッシングがメインの里見さんはリーダーは6X(12フィート)をメインに使用。そこに6X、もしくは7Xのティペットを接続して、全長で18フィート前後のシステムを愛用している。基本はナイロンだが、ニンフを使用する時にはフロロカーボンのティペットも使用。
このほか、カメラやストマックポンプ、シャーレなどは内ポケットに収納。最近はカメラを取り出すよりも、スマートフォンで魚を撮る機会も増えたとか
こちらはドライフライ用のボックス類。ブラインドフィッシングが多いのでパラシュートがメインだが、ライズに遭遇した際に対応するように、CDCを多用したパターンをまとめたボックス(右上)も用意。右上のボックスにはミッジも少々
パラシュート類は、仕切りタイプのボックスに入れている。テレストリアルパターンもごちゃっと収納
こちらは、シーズンを通じて里見さんの釣りに欠かせないニンフのボックス類。ルースニングで使用するビーズヘッドパターンが多い
ファジーなシルエットに光モノを取り入れた、ビーズヘッドニンフが並ぶ。弾数はいつも豊富
2018/4/20