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渓流魚狙いのティペットの選び方

ヤマメやイワナ、ニジマスなど魚種やシチュエーションに合わせて何を使えばよいのか解説します

解説=渋谷直人

フックサイズとのバランスで考える

ティペットは若干の浮力を犠牲にしても強度と伸縮性、軟らかさを追求したいので、最近はフレックスタイプのフロロカーボンティペットを使っている。以前は浮きやすいとか伸縮性だとか強度だとか、ティペットの質にも悩まされた。現在はフレックスタイプのフロロカーボンティペットが定番になっていて、その安定感たるやもう過去には戻れない。

次は同じ強度としなやかさが上回るナイロンティペットの台頭を待つしかないが、現実的には強度でフロロティペットが圧倒しているので自分が生きている時代での変化はないかもしれないと思っている。もちろんそれが開発されたならよいほうを選択するのみである。理想は質量が小さく、強度に優れ、しなやかで伸縮性があり縮れにくいこと。それらは現在のフロロティペットが圧倒しているので、サイズとの考え方もナイロンと比べればマイナス0.5Xくらいで対処しても利点を生かされる。同じ質で強度を優先するか、同じ強度でドリフトを優先するか、甲乙つけがたいと僕は感じているが、基本的にただ細くするほうを選択することは少ないように感じる。ティペットを単純に細くすることは以前からよくやられているが、あくまでもフライを運ぶ力ときれいにドリフトするしなやかさのバランスでありその範囲内での細仕掛けが有利なわけだが、その枠内からはずれて太すぎるとドリフトに支障が出るし細すぎるとラインブレイクにつながる。あくまでも目安内の範囲でドリフト重視なら細目で、やり取り重視なら太めを選択する必要がある。今はしなやかなフロロ素材がある以上、ナイロンティペットを持ち合わせる理由がなくなってしまった。

太さに関しては、最終的にはランディングまで完結できる太さが必要だと考えなければならない。

※この続きは、月額700円+税で有料メンバー登録するとご覧いただけます。

2024/8/1

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最新号 2024年12月号 Early Autumn

【特集】マスのきもち

朱鞠内湖のイトウ、渓流のヤマメ、イワナ、忍野のニジマス、九頭竜川サクラマス本流のニジマス、中禅寺湖のブラウントラウトなど、それぞれのエキスパートたちに「マスのきもち」についてインタビュー。

色がわかるのか、釣られた記憶はいつ頃忘れるのか、など私たちのターゲットについての習性考察していただきました。

また、特別編として、プロタイヤーの備前貢さんにご自身の経験を、魚類の研究に携わる、棟方有宗さんと高橋宏司さんに科学的な見地から文章をいただいています。

みなさんの情熱が溢れてしまい、今号は16ページ増でお届けします。

「タイトループ」セクションでは国内のグラスロッド・メーカーへの工房を取材。製作者たちのこだわりをインタビューしています。


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