【2~3月】九頭竜サクラマス用フライ
九頭竜川のサクラマスねらいによいフライパターン4選
安田龍司=解説
九頭竜川のエキスパートに話を聞いた
九頭竜川のエキスパート、安田龍司さんは、サクラマスの解禁から禁漁までを前期、中期、後期と3つに分けている。この分け方の基準は水量、水温、そしてサクラマスの活性だ。水量は前期から後期に向けて下がる傾向にあり、そうすれば当然ながら水温は上がる。そしてサクラマスは……、よりスレてくるということだ。
安田さんがそれぞれの時期で使用しているフライは後期に向かうにつれ、サイズが歴然と小さくなっていく。そして重要なのは、フィールドの状況が変われば、使うラインが変わり、そうなると最終的にはロッドもそれに適したものを選んだほうがよい、ということだ。
ロッドとラインの性能が格段に進歩したことで、ほぼバックスペースを気にせず川に立てるようになった
シマノ・アスキスならば14フィート#8がオールマイティーな設計だと安田さんは語るが、ご存知のとおり、サクラマスの釣りはタフだ。心が折れるなんてことはしょっちゅうだし、だからこそこの釣りを「修行」と表現する人も多い。
そんな状況ではほんのちょっとした違いも大きな助けになる。汎用ではなく、よりシチュエーションにマッチしたロッドを選べばより快適性が増す。特にこの釣りでフライを適切にプレゼンテーションし続けることを考えるなら、適切なロッドを選ぶという行為は、テクニックのひとつととらえて構わないはずだ。
安田さんによるAsquithスペック解説
●15フィート/#8:遠投してしっかり沈める釣りに向く。スイングだけでなく、ナチュラル用。全モデルの中で最もティップアクショ
ン。といっても一般的なロッドに比べればスロー。九頭竜川での推奨ライン:SA社STS-RタイプX~タイプ3。500~550グレイ
ン。
●14フィート/#8:もっとも汎用性が高くて遠投もしやすい。初めての1本といえばこれをお勧めする。15フィートよりはバットに入るアクションだが、短い分だけ全体的にしっかりしている。九頭竜川での推奨ライン:SA社 STS-Rタイプ7~タイプ3。450~500グレイン。
●14フィート6インチ/#7:15フィートのライト版のようなところがある。フローティングやインターを使った表層の釣りも向いている。軽いラインも投げられる。14フィートよりも軟らかいアクション。九頭竜川での推奨ライン:SA社STS-Rホバー/クリア、タイプ2、SA社九頭龍スペシャル400グレイン。
●13フィート6インチ/#6:渇水時や小さい規模の川をできるだけ静かに釣りたい時に向く。ある程度長さがあるので、小規模河川のナチュラルの釣りにも向いている。九頭竜川での推奨ライン:SA社 STS-RトリプルデンシティーH/2/6、F/H/CI 400グレイン、SA社 SRS-Rホバークリア 350~400グレイン、SA社九頭龍スペシャルR340~400グレイン
●12フィート6インチ/#6:北海道・湧別川や岐阜県なら宮川くらいの規模で使う。ロッドが短いので、バンク際で上に木が張り出したりしているのを交わして投げられる。14フィートを短くしたよ
うなアクション。九頭竜川での推奨ライン:SA社SRS-Rホバークリア350グレイン、 SA社九頭龍スペシャルR340グレイン
前期:2~3月のフライパターン
【No.1】
・フック……TMC784#8
・シャンク……TMC202SP #1/0
・トレーラーループ……ケブラー4.5号
・ビーズ……ケイムラ玉ソフト3号
・スレッド……ユニ8/0ブラック
・リブ……ユニソフトワイヤS・レッド
・ボディー……ピーコックハール
・ハックル……ピーコックマラブー、スペイピーコック大、ブルーネック大
2023/1/20