正木充さんの南の島フライ
2023年1月20日発売のFlyFisher MAGAZINE早春号p.033にて紹介されているパターンの補足写真です。
正木 充=解説※FlyFisher MAGAZINEではブラッシーマンティスのボディー材とウイードガードの素材が掲載されておりませんでした。大変申し訳ございませんでした。下記にて補足させていただきます。
ブラッシーマンティス
トレバリーからフエフキ類、マクブ、トリガーフィッシュまでオールマイティーに使えるフライ。カラーはオリーブとタンをメインにブラック、オレンジも用意している。ボディーマテリアルにはEPブラシをよく使うが、ぐるぐる巻きつける系のマテリアルならほとんど使える。テイル材には透明感ときらめき重視のポーラーベア(アンダーファー)か動き重視のチカブーのどちらかを使うことが多い。
ブラッシーマンティスを真横から見る。全長は6cmほど
下側のアップ。EPタランチュラブラシのファイバーがカットされており、剥き出しになったスレッドやワイヤ部は接着剤でコーティングされている
ポーラーマンティス
最近カスミアジを最も多くヒットさせているフライ。タマン(ハマフエフキ)もキャッチしている。フライカラーはタンを使うことが多く、たまにオリーブを使う程度。このフライにダンベルアイの代わりに発泡フォームを背負わせたフローティングバージョンもテスト中。
ポーラーマンティスを横から見る。全長は7.5cmほど。ダンベルアイの大きさを含め、意外とボリュームがある
下側のアップ。テイル周辺のピンクのスレッド、テイルのトッピングであるピンクのポーラーベア、ヘッド部のチャートのスレッドがよく目立つ
トリガークラブ
奄美大島でマーキンクラブ的なフライを使いゴマモンガラを2日連続でヒットさせながら(1日目は自作で2日目はガイドフライ)、2日ともバラしてしまったという経験をもとに作ったフライ。トリガーフィッシュだけでなくトレバリーや大型フエフキにも有効。
トリガークラブを真横から見る。カニのシルエットを得るために、ボディー材の上下はカットされている
下側から見る。ボディーは500円玉より少し小さいくらいのサイズ感
ウイードガードはこのように取り付けられている
エンジェルスライダー
ボイルの釣りには欠かせないフライ。5cm前後のシラスサイズと8cm前後のイワシサイズが基本の大きさ。カラーはパール/シルバーをよく使う。誘い出し的なブラインドの釣りでも有効なため10cm以上のサイズも用意しており、まだ釣ってないがロウニンアジ用に20cm級の特大サイズも作っている。大きいサイズはアピールカラーも用意している。
エンジェルスライダーを真上から見る
真下から見る。アイは下側のみに取り付けられている
※このページは以下の本誌の補足解説です。
FlyFisher2023年3月号 Early Spring
【特集1】南の島のフラットフィッシング
【特集2】水生昆虫小宇宙2023(おもに)メイフライ編
ここ数年、急速に広がっている日本のフラットフィッシング。 南のフィールドが開拓され、これまでメジャーだったクロダイとトレバリーに加えて、さまざまな対象魚が注目されています。 フィッシングガイドの数が増加していることも、この釣りをさらに楽しみやすくしてくれています。 まだまだ試行錯誤が続きますが、今号では、現時点でのメソッドやフライパターンなども紹介します。 また、「水生昆虫小宇宙2023」として水生昆虫研究家/写真家の刈田敏三さんによる解禁当初に注目すべきメイフライを解説していただいています。刈田さんがこれまでずっと提言しているように、私たちが見るべきは「ハッチ」ではなく「ドリフター」です。これらの虫がどのような形態で流下してくるかのサンプル写真が並びます。 さらに、さりげな添えられた刈田さんのフライパターンは長年研究を重ねてきた年輪とすごみが感じられます。
2023/2/2