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渓流釣りで使える地形図の読み方

地形図を読み解くことができれば自分に合った渓流を見つけやすいはずだ

文と写真=浦壮一郎 解説=坂本雅也

※この記事はFLY FISHER No.308を再編集したものです

 

 

はじめに

本格的な源流釣行では地形図とコンパスによってルートファインディングを行なうのが常識となっている。では、車止めから気軽に入渓できるような渓流はどうだろうか。特に初めてのフィールドなら地形図とコンパスが心強い存在になってくれる。人退渓点の見極めだけでなく、突発的な豪雨によって入れなくなった場合、あるいは想定していなかった危険な地形に遭遇した場合など、迂回ルートを探す必要に迫られるからだ。また地形図を読み解くことができれば、自分の遡行技術に見合った渓流を探し出すこともできるはず。地図を見れば、これから向かう渓の姿がイメージとして頭の中に浮かび上がってくる。その第一歩として初歩的な地形図の読み方を解説する。

 

 

地形図のダウンロードと磁北線

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コンパスが示す北は地形図上でズレていることをご存じだろうか。早い話がコンパスが指している北は『磁北』であり、『真北』ではないということ。つまり磁北はコンパスが実際に示す北のことを差し、真北は地図上の真上となる。そのズレを線で表したものが磁北線で、あらかじめ地形図上に磁北線を引いておく必要があるわけだ。

国土地理院の地形図はダウンロードする際に磁北線を表示することができ、またGPSアプリも多くは磁北線を表示できるようである。紙の地形図を持ち歩く際は、磁北線の表示を忘れずプリントアウトしておきたい。

 

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地形図を確認する際は必ずコンパスの指針を磁北線に合わせる。これができていないと地形図およびコンパスを持参する意味がなくなる。GPS はズレることもあるので、アナログで現在位置を特定できると心強い。ちなみに坂本さんが身につけているのは「リストコンパス」と呼ばれるタイプで、活動しながら簡単に確認できる

 

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地形図とコンバスがあれば、山の稜線など周囲が開けた場所にいる場合に限りGPSアブリを使わずとも現在地を割り出すことは可能だ(複数の目標物を定めて現在地を知る手法)。ただし見通しの悪い森の中でその方法は使えない。そこで、森の隙間から特徴的な地形が見えた際にそのつど確認しておく。こうして現在地の目安をトレースしながら歩くことで、道に迷う確率は確実に減るはず

 

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2つのスマートフォンを確認したところ測位(位置)はほぼ一致していたものの、方位が明らかに異なっていた。河川沿いなど目標物がはっきりしている場合はどちらが正しいのか判別できるが、平坦な地形かつ森の中など、目標物がない状況でこの誤差は道に迷う要因になりかねない

 

等蒻線の幅が傾斜を示す

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携帯する地形図は2 万5000分の1の縮尺が最適である。その場合、等高線の間隔は10m 毎となっており、等高線の間隔が狭いほど急傾斜であることを示している。また等高線には太い線の計曲線(50m毎)、細い線の主曲線とがあり、見やすく表示されているのが特徴といえる。また計曲線を辿ると標高が表示されている部分があり、どの程度の標高にいるのか判断しやすい。たとえば入渓(退渓)地点を探す際、等高線の間隔が広い緩やかな地形を選ぶようにすれば危険回避につながるといえる。

 

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地形図上に標高点が表示されている地点では、高度計付きの腕時計でも標高をあわせておく。気圧を感知して標高を表示するため天候急変により狂うこともあるが、標高差の把握も道に迷わないための重要なツールになり得る

 

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杣道を歩く。地図上に表示されている道だが、実際には……

 

 

尾根地形と谷地形を見きわめる

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