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アカサカ釣具

イワナ釣りのコツ|浦口健次郎さんの解説

「イワナ釣りのコツ、教えてください」と様々な地域に住んでいる名手たちに聞いた。ここでは浦口健次郎さんの解説を掲載します

文と写真=浦口健次郎
Profile 浦口健次郎(うらぐち・けんじろう)

1970年生まれ。大阪府在住。フライ歴34年

 

特別な岩イワナは穴を釣る

flyfisher photo

 

flyfisher photo

 

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サーモンピンクのラムズウールをウイング(インジケーター)に使用した浦口さんのパターン。視認性、浮力、水切れがよく、ボリュームはあるが短めにカットしていあるので投射性もよい。ハックルの直前に折り返して留めているアントはフライのサイズに比べてインジケーターにボリュームを持たせて視認性重視の「穴」釣り向け。全長ざっと3cmはある大型フライ。ガやカディスをイメージしている。

 

私がイワナを釣るのは、源流域が多い。時期や流域、ポイントによって若干異なる場合があるが、大きな石や岩の下にできる水中の陰、大きな木の根元など私は「穴」と表現しているが、そういったスポットをねらっている。流れのヒラキや落ち込みの肩で定位している魚ももちろんいるが、より大きい個体やヤマトイワナといった、「特別なイワナ」は穴にいることが多いと感じている。そういう魚は警戒心が高く、安全で捕食しやすく、天敵からも身を守れる場所を好んでいるのだと思う。そんな「穴」に潜む魚を釣るには、まずは流れのヒラキや肩にフライを流すか、よく見て、魚がいないことを確認をしたうえで、アプローチすることが大事。開けた場所にいるイワナを先に走らせてしまうと、「穴」に逃げ込み、特別なイワナを警戒させてしまう、なんてこともよくあると思う。開けている場所でイワナを発見したら、まずは「穴」に潜む特別なイワナに警戒されないように釣っておく。

 

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【特集】イワナ、という宝

イワナ。日本でもっとも人気のあるターゲットのひとつであることはいうまでもありません。この愛すべき魚は、思いのほかさまざまな渓流に生息しており、おおらかなようでいて、そのくせしっかり釣ろうとすれば高度なテクニックを要求してきます。さらに彼らの模様や表情には、エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギと一般的に分けられている4亜種の枠には収まりきれない、「多様すぎる」といえるほどのバリエーションがあります。今号では全国のフライフィッシャーに呼びかけ、膨大なイワナの写真をご提供いただいた「岩魚曼荼羅」をはじめ、佐藤成史さんによる解説、エキスパートに聞くイワナ釣りのコツや魅力など、「イワナさん、日本にいてくれてありがとう!」と思える企画を詰め込みました。


2023/5/19

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最新号 2024年12月号 Early Autumn

【特集】マスのきもち

朱鞠内湖のイトウ、渓流のヤマメ、イワナ、忍野のニジマス、九頭竜川サクラマス本流のニジマス、中禅寺湖のブラウントラウトなど、それぞれのエキスパートたちに「マスのきもち」についてインタビュー。

色がわかるのか、釣られた記憶はいつ頃忘れるのか、など私たちのターゲットについての習性考察していただきました。

また、特別編として、プロタイヤーの備前貢さんにご自身の経験を、魚類の研究に携わる、棟方有宗さんと高橋宏司さんに科学的な見地から文章をいただいています。

みなさんの情熱が溢れてしまい、今号は16ページ増でお届けします。

「タイトループ」セクションでは国内のグラスロッド・メーカーへの工房を取材。製作者たちのこだわりをインタビューしています。


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