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WILD LIFE

イワナ釣りのコツ|鈴木寿さんの解説

「イワナ釣りのコツ、教えてください」と様々な地域に住んでいる名手たちに聞いた。ここでは鈴木寿さんの解説を掲載します

文と写真=鈴木寿
Profile 鈴木寿(すずき・ひさし)

1958 年生まれ。愛知県在住。フライ歴46 年

 

複雑な流れを回避するプレゼンテーションキャスト

flyfisher photo

 

flyfisher photo

 

flyfisher photo

上からCDCケバエパラシュート、CDCオトリバエ、ドラウンドビートル・パラシュート。パラシュートパターンは両方ともCDCウイングのストークがボリュームの少ないパラシュートポストと一緒に立ち上げられて、ポストを支えている。ビートルはボディーが水面下に入りやすいように、ポリエチレンチューブでボディーを覆っている

 

ヤマメやアマゴに比べてたやすく釣れてくれるイメージを持つイワナ。確かに奥深い源流域や、条件のそろった日のイブニングなどでは、時に呆れるほど素直な反応を見せてくれる。

しかし、人気の渓流や入渓しやすい里川など、釣り人が多くプレッシャーの高い河川ではどうだろう?

比較的ストレートに流れるレーンで捕食するヤマメに比べ、石裏や岸際の反転流、ほとんど流れのない泡溜まり、速い流れの向こう側の岩ぎりぎりのゆっくりな流れなど、イワナの捕食ポイントは実にバラエティに富んでいる。しかし、ほとんどの場合に共通しているのは、それらは流速差のあるポイントである、というとだ。つまり、フライを流すのが難しい場所でもあるということになる。しかも魚のスレぐあいによっては、ほんのわずかなドラッグまでしっかりと見極めるので、これを釣るのにはなかなか一筋縄ではいかなくなる。

 

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【特集】イワナ、という宝

イワナ。日本でもっとも人気のあるターゲットのひとつであることはいうまでもありません。この愛すべき魚は、思いのほかさまざまな渓流に生息しており、おおらかなようでいて、そのくせしっかり釣ろうとすれば高度なテクニックを要求してきます。さらに彼らの模様や表情には、エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギと一般的に分けられている4亜種の枠には収まりきれない、「多様すぎる」といえるほどのバリエーションがあります。今号では全国のフライフィッシャーに呼びかけ、膨大なイワナの写真をご提供いただいた「岩魚曼荼羅」をはじめ、佐藤成史さんによる解説、エキスパートに聞くイワナ釣りのコツや魅力など、「イワナさん、日本にいてくれてありがとう!」と思える企画を詰め込みました。


2023/5/29

最新号 2024年6月号 Early Summer

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今号はエキスパートたちのベスト/バッグの中身を見させていただきました。みなさんそれぞれに工夫や思い入れが詰まっており、参考になるアイテムや収納法がきっといくつか見つかるはずです。

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前号からお伝えしておりますが、今年度、小誌は創刊35周年を迎えております。読者の皆様とスポンサー企業様のおかげでここまで続けることができました。ありがとうございます!


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