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ささきつりぐ

北のガイド、南を釣る。

北海道は朱鞠内湖を中心にガイドサービスを展開する杉坂隆久さん。90cmオーバーのイトウとトレバリーを連続して釣ることを思いつき、昨年秋に実行した。

写真と文=杉坂隆久

我が国の緯度は約20~45度と南北に長く、フライフィッシングの対象魚も、現在では北の低水温を好む魚から南の高水温を好む魚まで多岐にわたる。私がフライフィッシングを始めた1970年代は、淡水のトラウト一辺倒だったのだが、大ものと強烈なやり取りを求めたがゆえに、自然に海外へ、海へと気持ちが向かっていった。

私のソルト・フライフィッシングのスタートは相模湾のシイラ、カツオ、メジマグロ。海外ではミクロネシアのトレバリー、オーストラリア・フレイザー島のゴールデントレバリーとツナ、クリスマス島のボーンフィッシュ、カリブ海ベリーズのジャッククレバル、バラクーダ、ニュージーランドのキングフィッシュなど、今思い返せば当時の私は、世界の海ばかり見ていたような気がする。ただ、どれだけ魚影の多い海外の釣り場であっても、ボトムが珊瑚や岩礁帯であったり、飛距離の点では、フライフィッシングの限界を感じた釣り場も多々あった。

そんななか、当時フライキャスティング・スクールで全国を周っていた私に声をかけてくれた、北海道の朱鞠内湖漁協のイベントで、朱鞠内湖のイトウに出会い、その可能性に魅了されイトウ釣りにどっぷりハマってしまった。そして8 年前に朱鞠内湖の近くに移住。イトウ釣りのガイドを生業とし、今に至っている。やはり私は大型の魚に惹かれてしまうようで、日本でもっとも大型になるトラウトのそばで暮らすことになったわけだが、私の大もの欲は充分に満たされているといってよい。

これを釣った数日後に奄美大島へ

 

日本が誇るネイティブトラウト。1mオーバーも視野に入る

 

 

 

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FlyFisher2023年3月号 Early Spring

【特集1】南の島のフラットフィッシング

【特集2】水生昆虫小宇宙2023(おもに)メイフライ編

ここ数年、急速に広がっている日本のフラットフィッシング。 南のフィールドが開拓され、これまでメジャーだったクロダイとトレバリーに加えて、さまざまな対象魚が注目されています。 フィッシングガイドの数が増加していることも、この釣りをさらに楽しみやすくしてくれています。 まだまだ試行錯誤が続きますが、今号では、現時点でのメソッドやフライパターンなども紹介します。 また、「水生昆虫小宇宙2023」として水生昆虫研究家/写真家の刈田敏三さんによる解禁当初に注目すべきメイフライを解説していただいています。刈田さんがこれまでずっと提言しているように、私たちが見るべきは「ハッチ」ではなく「ドリフター」です。これらの虫がどのような形態で流下してくるかのサンプル写真が並びます。 さらに、さりげな添えられた刈田さんのフライパターンは長年研究を重ねてきた年輪とすごみが感じられます。


2023/2/27

つり人社の刊行物
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03
磯釣りスペシャルMAGAZINE Vol.03 1,980円(税込) A4変型判132ページ
【特集1】引き出しを増やしあらゆる状況に対応するために… グレに効く1000%ウキ活用術 【特集2】各地の傾向と対策、特選ポイントを公開 冬こそアツいデカバン石鯛 ねらったところへ仕掛けを飛ばし、潮をとらえてグレの口もとへサシエを届け、釣り…
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最新号 2024年12月号 Early Autumn

【特集】マスのきもち

朱鞠内湖のイトウ、渓流のヤマメ、イワナ、忍野のニジマス、九頭竜川サクラマス本流のニジマス、中禅寺湖のブラウントラウトなど、それぞれのエキスパートたちに「マスのきもち」についてインタビュー。

色がわかるのか、釣られた記憶はいつ頃忘れるのか、など私たちのターゲットについての習性考察していただきました。

また、特別編として、プロタイヤーの備前貢さんにご自身の経験を、魚類の研究に携わる、棟方有宗さんと高橋宏司さんに科学的な見地から文章をいただいています。

みなさんの情熱が溢れてしまい、今号は16ページ増でお届けします。

「タイトループ」セクションでは国内のグラスロッド・メーカーへの工房を取材。製作者たちのこだわりをインタビューしています。


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