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R.L.WINSTON「革新」という伝統

「変わっていないようで、変わっている」

FlyFisher編集部=文、佐々木岳大=写真

創業90 周年を迎えたフライロッドメーカー「R.L.ウインストン」。伝統を重んじながらも、革新的なテクノロジーの製品を世界に発信する、老舗メーカーが目指すロッド作りの信念とは……。2018年、ウインストン本社を訪れた佐々木岳大さんにインタビュー。

《Profile》
佐々木 岳大(ささき・たけひろ)
1974 年生まれ。神奈川県南足柄市在住。地元の小渓流からアメリカのマッチング・ザ・ハッチまで豊富な経験を持つ。ノッテッドリーダーを使い、ウインストンのスタッフたちにも驚かれていたが、佐々木さんの釣りの腕前に状況は一変。リーダーのレシピを聞く人が続出した。C&Fデザイン勤務。ウインストンの工場と「ピュアシリーズ」に関する動画が公開中。



この記事は2019年Early Summer号に掲載されたものを再編集しています

—— モンタナのツインブリッジズはどんな印象でしたか?

佐々木 とても釣り場が豊かでしたね。今回ウインストン社の人たちに案内してもらった、近隣のビッグホールやルビー、ビーバーヘッド、ジェファーソンのようなメジャーどころから、日本の釣り人にもなじみのあるヘンリーズフォーク、マディソン、ポインデクスタースルーまで、ぜいたくなほど釣り場の選択肢がありますからね。ウインストンにあれだけ多くの製品ラインナップがあるっていうのも納得かな、という気がします。

川の規模としては、山梨県の忍野をスケールアップした感じ。今回釣れた魚のアベレージは30cm前後といったところ

佐々木岳大さん、ポインデクスターへ。アクセスがよさそうに見えて油断していたが、川があまりにも蛇行しているので、暗くなるまで釣りをしていたら危うく迷うところだった

ビーバーヘッド・リバー。ダム下流の流れ。車からのアクセスも可能だが、ドリフトボートで下った。左右に揺れるボートの上からトライコのパターンでライズを釣るのは難しい

日本でいうヤブ沢みたいなところから本流の釣りに近いスプリングクリークもあるし、フリーストーンの岩のゴロゴロした渓相もあります。さらに湖とかダムもありますからアウトレットの釣りもできる。

バリエーションの豊かさでは、マス好きにはたまらない環境かなと思いました。

それらの水域にはブラウントラウトやレインボートラウト、カットスロートが生息しています。今回僕は釣れなかったですけどグレイリングがいる場所もあるらしいので、日常的に魚を相手にしながらロッドを作る環境が整っているなという印象を受けました。

僕たちが行った時期のスプリングクリークでは、夕方カディスのハッチがありましたが、ウインストンの人たちは6月のPMDの釣りを楽しみにしていると口をそろえてました。

釣りに対して熱く語るというよりは、従業員のみんなが釣り自体を楽しんでいて、かまえず当たり前のように釣りに行ける雰囲気でした。本当に素晴らしい場所に会社があるなと思います。

ウインストン社の外観。共同オーナーだったロバート・ウインザー(Robert Winther)とルー・ストーナー(Lew Stoner)、2人の名前を混ぜて社名をR.L.WINSTONとしたのは有名な話


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2021/2/22

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最新号 2025年6月号 Early Summer

【特集】One Fly, One Soul 1本入魂のタイイング

釣れないフライはありません。しかし、より釣れやすい、より釣りやすいものは確実にあります。
「釣れやすい」とは、たとえば魚がエサと認識しやすいシルエットや姿勢をキャストごとにキープできることや、より刺激的な波動を常に発する構造のこと。 「釣りやすい」とは、たとえばキャスト中の空気抵抗が考慮され、スムーズにプレゼンテーションできることや、簡単には壊れない高い耐久性のこと。
そして、フライは最終的に美しいに越したことはありません。
これら無限の要素を取り入れて、自分で創造できるからこそフライタイイングは楽しいものです。
今号では佐々木岳大さんにドライフライの基礎を、嶋崎了さんにCDCの失敗しない扱い方を、中根淳一さんにキールフライのアイデアを、筒井裕作さんにホットグルーの使い方を教えていただきました。

また、中央アフリカ、ガボンでのターポンフィッシングの釣行レポートやポータブル魚道に関するインタビューなどもお届けします。


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