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新藤忠伸さんのキャスティング方法

新藤さんは日本の渓流で使うハイスピード/ハイラインを考え続けている〈東〉

東知憲、新藤忠伸=解説 編集部=写真

リストをまず動かしてティップを引き上げる

flyfisher photo

「ハイスピード/ハイライン (HS/HL)」。シャルル・リッツが残した呪い、ないし思考のヒント。彼の著作と、手ほどきを受けた人々からの伝聞、そして監修した数々のフライロッドから真意を測るしかなく、それがゆえに今まで語り継がれてきたテクニック。そして「ジーニアス・ロッドメーカー」の新藤さんは、日本の渓流で使うHS/HLを考え続け、この形に到達した。できるだけ高い所でティップを移動させるためにロッドハンドを高い位置で動かし、ボリューム感に富んだフライを上からトラブルなく落とす方法論だ。「ハイスピード」よりも「ハイライン」に軸足を置くメソッド〈東〉

「私にとって、ハイスピード/ハイラインの目的は単純で、トラブルがなく円滑に釣りができるっていうことです。誰もが失敗なくできれば一投でポイントにフライを投げたいわけじゃないですか。その正確性を考えれば、なるべく脇を締めて、小さな動きをしたほうがサオ先を真っすぐ動かしやすいと思います。ただラインの軌道が落ちてフライを障害物や木に引っ掛けたら意味がないので、高く保ちたい。その2点をぎゅっと凝縮したのが、私たちが今やっているHS/HLだと思っています。長いリーダーに頼らない釣りをしようと思うと、自ずとHS/HLというテイストがどうしても必要になってくるというふうに考えています。ロッドティップに高い位置を通させることがとても大事で、そのためにキャストのスタートと同時にリストを使ってティップ位置を引き上げ、パワーを伝えるのです。」

 

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台形のティップ軌跡を実現

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2024/5/28

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最新号 2025年3月号 Early Spring

【特集】ロッドティップで描く、トリックキャスト

プレゼンテーション時、さまざまな形状でラインを落とすためのキャストは「トリックキャスト」と総称されます。
日本での釣りで主に使われるのはアップストリーム、もしくはアップクロスでフライをナチュラルに流すためですが、これには長めのティペット、リーダーを使うことが有利だと多くの人が認めるところ。しかしそれだと、いかんせん取り扱いがとても難しい……。
というわけで、扱いやすい短めのリーダーシステムで、ある程度ナチュラルに流すことができるプレゼンテーションテクニックのあれこれを紹介します。 また前号に引き続き、エキスパートのマスの気持ち考察、「タイトループ」セクションではグラスロッド・メーカーへのインタビュー、グラス特有のアクションを味わうキャスティングのコツなどを紹介します。


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