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フライフィッシングショップ ビギナーズ・マム

キャスティングが上手くなる20のヒント

上達を早めるセルフチェックQ&A

白川 元、遠藤 早都治=解説
image-01 キャスティングの練習は問題を一つ一つ解決していくことで、次のステップに向けて確実な一歩を踏み出せる。ビギナーに教える機会も多い2人のインストラクターの解説とともに、初級から中級へレベルアップするためのキーポイントをチェック。

今回教えてくれたインストラクター
《Profile》
えんどう・さとし
1977年生まれ。横浜市都筑区で「フライフィッシングショップ なごみ」を営んでいる。IFFF公認キャスティングインストラクターの資格を持ち、スクール活動も定期的に実施。初級者の悩みを聞く機会も多く、アドバイス経験も豊富

《Profile》
しらかわ・げん
1961年生まれ。プロショップ「サンスイ池袋店」で店長を務める。仕事柄ビギナーにフライキャスティングをレッスンする機会も多く、現在もより分かりやすいティーチングを研究中。IFFF公認キャスティングインストラクター

Q1 練習にはどんなタックル、準備が必要ですか?

A1 グラファイトロッドの9フィート前後、#5~6。リーダー・ヤーンも忘れずに

#5~6はラインの重さや、ロッドの曲がり・復元の感覚が分かりやすく、ロングキャストも可能な番手。初めはWFフローティングラインに9フィート・3Xのテーパーリーダーを結び、先端に3Xのティペットを1mほど接続、さらにフライの位置を確認できるよう、先端にヤーンを付けるとよいでしょう。

芝生などでの練習がメインの場合は、フライライン1本を練習用として割り切って使うことをおすすめします。ちなみに、意外と軽視されているのが液体のラインクリーナー。これをパットに染み込ませて、フライラインの汚れを落としながら練習する習慣をつけたいところです。摩擦を抑える効果もあり、ラインの通りもスムーズになるはずです。

服装は基本的に釣りと同じ装備であれば問題ありません。サングラスやメガネがあると目の保護もできるので安心。ちなみに、メモがあると、気が付いたことを書き留めることができるので便利です。(遠藤)
Q1-ph 練習の際には、先端までターンする感覚をつかむため、必ずテーパーリーダーとヤーンを付けよう。偏光グラスと帽子も必需品だ

Q2 どんな場所で練習すればよいでしょうか?

A2 水面、もしくは芝生を選びましょう

水面が近くにないのであれば、芝生の上で練習するのが一番です。そういった場所では障害物や足もとにラインが絡まるものが少ないので、一つ一つの動作もスムーズです。人通りのある小さな公園や道路などは避けたいところです。ロッドを振る場合は、常に周りの状況を見ながら安全に配慮してください。ちなみに、土やコンクリートの場合でも練習はできますが、細かい砂などの粒子がラインに付着し、ロッドまで傷めてしまう可能性があります。また、ラインの滑りも悪くなってしまいがちです。(遠藤)

Q3 練習する場所も時間もありません。家で練習する方法はないのでしょうか?

A3 ヤーンロッドや素振りが効果的です

家での練習には、ヤーンロッドと呼ばれる室内練習用のミニチュアロッドがあります。ただ投げるのではなく、サイドキャストやオフショルダー・キャストなど、解説本を読みながら振ってみると上達も早いはず。素振りも効果的で、特にロッドを回し振りしてしまうといった癖のある人は、その矯正にも役立つはずです。(遠藤)

ヤーンロッドでは、ナロー、ワイドとさまざまなループの形を作れるように練習するのが効果的です。できるだけゆっくりと振ってコントロールできるように練習してください。また素振りでは、まず真っ直ぐ振ることを心掛けましょう。肘から先を壁に摺りつけるようにして素振りをすれば、面を意識しやすくなるはずです。それが慣れてきたら、鏡で自分のストロークをチェックしながら振ってみましょう。(白川)
Q3-ph 素振りをする際は、壁にロッドハンドを付けて、面を作るように振る練習をする

Q4 キャスト中、肘が痛くなったりして、すぐに疲れてしまいます。

A4 肩を使ったキャストを心掛ける。練習中は適度な休憩も必要です

練習前後のストレッチ、準備運動はもちろんですが、休みながら行なうとよいでしょう。目安としては、3回のフォルスキャストで1度休みをいれて、(それまでのキャストについて)考える時間を作ります。慣れない関節の動きによるものや、強力なロッドストップの衝撃で、手首や肘に負担が掛かってしまうこともあるので、ゆっくりと一日中続けられるような、リラックスした力の入れ方を心掛けてください。(遠藤)

前腕に頼り過ぎたキャスティングをすると、どうしても肘部に負担が掛かりがちです。しかもそんな場合は、脇が空いていることが多く、ねじれた振り方になっている場合がほとんど。改善策として、脇を締めてもっと肩を動かすようなフォームを意識してキャストすると、肘に負担を集中させずに済むはずです。(白川)

Q5 どのような立ち方がよいのですか?

A5 ビギナーはクローズド、慣れてきたらオープンスタンスで
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2023/12/11

最新号 2024年6月号 Early Summer

【特集】拝見! ベストorバッグの中身

今号はエキスパートたちのベスト/バッグの中身を見させていただきました。みなさんそれぞれに工夫や思い入れが詰まっており、参考になるアイテムや収納法がきっといくつか見つかるはずです。

「タイトループ」セクションはアメリカン・フライタイイングの今をスコット・サンチェスさんに語っていただいております。ジグフックをドライに使う、小型化するフォームフライなど、最先端の情報を教えていただきました。

前号からお伝えしておりますが、今年度、小誌は創刊35周年を迎えております。読者の皆様とスポンサー企業様のおかげでここまで続けることができました。ありがとうございます!


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