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Bibury Court

スペントパターンのタイイング│嶋崎了

スタンダードなパターンだ。フロータント処理によりさまざまな浮き方に調整できるのも使い勝手がよい

解説=嶋崎了 写真=編集部

この記事はFlyFisher No.303を再編集したものです。

スペントパターン

 

このスタンダードなスペントパターンが釣れると確信を持てたのは、ここ2年ほどのこと。(取材時は2022年)去年は、ほかのフライではまったく釣れなくて、このフライを投げたら釣れたということが3 回あった。3 回あれば自信もつくし、信頼も生まれる。現在では使う人が少なく、フロータント処理によりさまざまな浮き方に調整できるのも使い勝手がよい。

 

 

Material

・フック……TMC100#12など

・スレッド……センパーフライクラシックワックスドスレッド18/0 ・ダークモカブラウン

・テイル……ホワイティング・テイリングパック

・ボデイー……ピーコックバイオット・オリーブ

・ウイング……メッツ・ヘンネック・ホワイ

・ハックル……メッツ・コックネック・クリー

 

 

タイイングの手順

 

Step1

flyfisher photo

フックをバイスにセットし下巻きをする

 

Step2

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ファイバーの先端を揃えてむしる。ファイバーが全体的にカーブしている場合は、向きを揃えて束ねることを意識する

 

Step3

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テイルをシャンクの真上に留める。長さはアイからゲイプの頂点までと同じくらい

 

Step4

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余りをカットして整える

 

Step5

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ウイングを取り付ける。ヘンのほうが回転しない気がするが、使いたいものがあればどれでもよいと思う。長さはテイルと同じくらい。表どうしを合わせファイバーもむしらず、縦に留める

 

Step6

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ウイングの余りを斜めにカットする

 

Step7

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カットした部分にスレッドを巻き、表面を整える

 

Step8

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ウイングを立てる。多少ファイパーを巻き込んでも構わない

 

Step9

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ウイングを左右に開いてたすき掛けにする。この時にはみ出たファイバーをカットする

 

Step10

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正面から見るとこのような角度になる

 

Step11

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ピーコックバイオットを留める。フリューがあるほうを上に向け、裏を手前に向けて留める

 

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2024/11/18

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